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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

円満な中抜き?

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名ばかりの軽貨物運送業として1年ちょっとの間、運送会社のドライバーとして仕事をしていました。

私と運送会社の間には、派遣元として軽貨物運送派遣会社が間に入ることになります。

その手数料は23%ですので、実に4分の1が売上から差し引かれるわけです。

その代わりに営業しなくても仕事が絶対にあるという条件でしたし、わかっていて契約しているのですから、それは仕方がありません。

しかし、実際は一度派遣先が決まると、何ヶ月、何年と同じ事業所の仕事をするわけです。

その間は、営業も何もしてもらっていないわけですが、自動的に毎月23%が差し引かれます。

実際に、何年も同じ派遣先で仕事をしている人に話を聞くと、当然ながら手数料を引かれ続けていました。

1ヶ月で10万円とすると、年間で120万円も払っていることになります。

実際は1ヶ月で10万円どころではありませんので、その人に「もったいないと思いませんか?」と聞いたら、「そう言われればそうだけど、あまり考えたことはなかったなあ・・・」という返事が返ってきました。

当たり前になりすぎていて、何も考えていなかったのです。

私は、2社目の派遣先である運送会社では半年ほど仕事をしていたのですが、辞める話になりました。

特に何も問題がなかったのですが、円満に辞める話になり、その軽貨物運送派遣会社も辞めることになりました。

そして、個人としてその運送会社に行くことになったのです。

早い話が「中抜き」ということですね。(笑)

こうすることで、手数料の23%を引かれることなく、全額が私の売上として入ってくることになります。

その代わり、次の仕事は自分で探さなければなりません。

その軽貨物運送派遣会社で、ずっと仕事をすることは最初から考えていなかったので、良い事業所と巡り逢うことができたのをきっかけに、この手順を実行しました。

ここで気を遣ったのは、軽貨物運送派遣会社のことです。

私が辞めることで手数料が入ってこなくなりますので、その会社を裏切る形になってはいけません。

また、私が辞めれば、代わりの人材を入れるのがその会社の仕事ですので、その妨害をしてもいけません。

そこで、その運送会社と軽貨物運送派遣会社の契約は続きながら、私は両方辞めることになったのです。

辞める前は契約通りに事前に通告して、完璧に引き継ぎをして辞める予定をしていたのですが、結果的に私の後釜の人材を見つけることはできませんでした。

そこで、晴れて私が直接契約することができたのです。

筋道を通していましたので、誰から何も言われることもなく、円満に計画通りとなったのです。

私の代わりの人材を入れることができて、私は別で契約できるのが理想だったかも知れませんが、こうして本当に円満かどうかは微妙ですが、円満な中抜きとなったのです。

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