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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

拘束時間と待ち時間の長さ

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運行内容や仕事内容にもよりますが、トラックの運転手に共通するのは拘束時間の長さと待ち時間の長さです。

どちらも歓迎されるものではありませんが、長い距離を走行するとなると、いやでもトラックに乗っている時間が長くなります。

長野県に朝一番で荷物を下ろすためには、どうしても夜中に走らなければなりません。

車の量が増えるまでに到着しておかなければなりませんので、夜中に走って現場に到着してから仮眠することになります。

仮眠は仕事ではなくプライベートですが、もし、仮眠中にトラックが動き出してどこかに衝突すれば、業務上の事故になります。

労働基準法か何かの法律通りにやっていれば仕事になりませんので、運送会社は何かと苦労する点も多いのです。

そして、長い待ち時間も付きものです。

これも運送会社やドライバーの宿命かも知れませんが、下手したら何時間も待たされることがあります。

業務内容によりますが、1時間くらいだったら早いという感覚ですね。

今回の便では、二日かけて何箇所かで積み卸ししますので、どうしても待ち時間が発生することになります。

大阪での積み込みでは、その長い待ち時間が発生しました。

午後一番くらいに到着するのに、15時以降くらいしか積み込みできないということでした。

下手すると、夕方近くまで待たされることもあると聞きました。

構内で待っていると邪魔になりますので、少し離れた空き地に案内されて、そこで待たされることになりました。

別に他のトラックが順番待ちをしているわけではありませんし、リフトマンがいないわけでもありません。

積み込みの場所は広いといえませんが、空いている方が多かったのです。

その理由は、今日の積み込み分がまだ製造できていなかったからです・・・。

それを聞いて、「何じゃそりゃ?」と思いました。

「今日の出荷分を今日作ってどうするんじゃ!?」とは口に出せませんが、心の中ではそう思っていました。

普通なら、前日には用意しておいて、トラックが来たらすぐに積み込みできるようにするでしょう。

中学生でもわかりそうなことですが、「まだ作っている」とか、「今日はちょっと遅れそうだ」というレベルなのです。

これが自社トラックなら、ドライバーは何時間も遊んで、残業手当を持って帰ることになります。

仕事の段取りができていないのと同時に、運送会社の扱いも実感したのでした。

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