オルタナティブ・ブログ > 事業のヒント >

事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

良くない辞め方

»
私がその仕事を始めてしばらくすると、新しいドライバーが入ってきました。

彼の名前は「森」でした。

間もなくして、別のドライバーが入ってきました。

彼の名前は「森神」だったのです!

この偶然には、びっくり仰天でした!

私は「神」ですので、「神」と「森」と「森神」が続けて入ってきたことになります。

全員で10人にも満たない営業所ですので、その中で、この三人がいる確率は天文学的な数字になると思います。

何百人、何千人と従業員がいても、この三人の名前が重なることはほとんどないでしょう。

しかも、連続で入ってきたのですから、驚くばかりです。

これを聞いて、私は「これは何かの運命というか知らせだな?何かいいことが起こる前兆かも!」と思っていました。

森君は、私と同じ仕事を何とかこなしていましたし、森神君とは面接終了後に少し話をしましたので、いい感じになるとも感じました。

しかし、森神君は一日で辞めてしまいました。(笑)

仕事に来る何時間か前に、専務に電話があったらしいです。

それで、とりあえず事務所に来て話をしたらしいのですが、何かの理由でどうしても仕事ができないということでした。

「何じゃそれ?!」と思うような話ですが、その後には、似たような話を私も何度も体験することになります。

確かに「何じゃそれ?!」と思うような話ですが、辞めるのなら早い方が助かります。

トラックの仕事の場合は、最初に横乗りしますので、見学程度の仕事からのスタートになります。

そこで辞めてしまっても、その日の運行には全く影響がありません。

その後の計画に影響はあっても、ドライバーが辞めることで荷主に迷惑をかけることはないのです。

その直後には、森君が辞めました・・・。

確か、独り立ちしてから一週間くらいで辞めましたので、これは事業所にとっては、あまり良くない辞め方になります。

独り立ちしてからでも仕事は遅いので、周りに迷惑をかけることになります。

そうして周りの協力を得ながら、しばらくして一人前の仕事ができるようになるのです。

そうなる前に辞めてしまうのは、周りを振り回した結果、泥をかけて辞めて行くようなものなのです。

それなのに、給料だけは一人前に持って帰るんですよね・・・。

ということで、三人そろったのは一瞬だけということでした。

そして、何かいいことが起こる前兆と思ったのは、ただの勘違いでした。(笑)

Comment(0)