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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

専務の立場

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その運送会社の滋賀営業所は、専務がトップでした。

三重県が本社ですので、専務も地元出身の地元育ちだったのですが、滋賀営業所の開設と同時に、こちらに引っ越してきたのです。

そして、3階の社宅に住んでいました。

それほど大きくない社宅ですが、小さな子供がいる家族4人が生活するには、十分だったと思います。

さらに、寮の一室を物置として使っていましたので、割とスペースに余裕があったのかも知れません。

1階が倉庫で2階が事務所となっている建物ですが、新築の社宅です。

エレベーターもありますし、車は止め放題ですので、不自由な点は何もありません。

その社宅が無料で使えるのです。

確か、電気代やガス代も会社持ちだったと思います。

さらに、乗用車はマーク2のような車だったのですが、これも社用車となっていて、自由に使えるのです。

会社の車ですので保険や税金は必要ありませんし、ガソリン代も会社持ちですので、一切の維持費も何もかかりません。

食費や日用品以外は会社持ちという感じですね。

それで、月給は46万円と聞きました。

この金額をどう感じるかは人それぞれですが、専務といっても、まだ30歳過ぎですので、私はかなり良いと感じました。

また、これだけの待遇を受けているのはすごいと思いました。

中小企業では、身内が役員を務めることが多いのですが、この専務は身内でも何でもなく、一社員から上がってきた人だったのです。

社長の息子は常務としていたのですが、その上に立っている人ということです。

この状況でわかると思いますが、かなりの実力者です。

そう考えれば、これくらいの待遇は普通といえますね。

この方を専務にした社長も偉いと思いました。

普通なら、息子が専務になって、常務などの取締役も身内が占めることになります。

そして、実力がある社員は所長などの管理職になるでしょう。

そうした一般的な中小企業のパターンに反して、まだ若い社員を専務にしたのは、簡単にできることではないと思います。

その社長はすごいと思いましたが、この年齢で専務になっているこの方は、さらにすごいと思います。

できる社長の会社で、こうして力を発揮するのもいいなと感じたのでした。

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