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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

トラックを貸し出した結末

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一緒に軽貨物運送をやり始めた友人は、それなりの実力を持っていたため、短期間で軽トラ数台の事業にしていました。

そのうちの一台は私の軽トラだったのですが、台数を増やすので貸してくれという話でした。

私は請負先のトラックに乗っていました。

軽トラは通勤にしか使う機会がありませんので、二つ返事で貸し出すことにしました。

知った仲ですので、やりとり自体は、いい加減な話です。

ほぼ新品の軽トラですし、月のローンが5万円ほどありましたので、「毎月、それくらいの金額を渡そうと思っている」という話でした。

これは、私にすれば願ってもない話です!

乗用車は持っていましたので、軽トラは完全に遊んでいる状態です。

それなのに、毎月5万円もローンで支払っていましたので、何をやっているのかわからない状態です。

そのローンを払わなくてもいいのですから、こんないい話はなかったのです。

その軽トラを使って自分で仕事を取って、ドライバーを雇えばいいのですが、当時の私にはそんな実力もありませんし、そんな発想もありませんでした。

そして、すぐに貸し出したのですが、しばらくは全くお金をもらえませんでした。

「最初は何かと大変だから、仕方ないなあ・・・」くらいの感覚で思っていましたので、何も言わずに待っていました。

私は、今でもお金の話をするのは苦手ですので、言いにくいというのもかなりありましたね。

それで何ヶ月か待っていたと思うのですが、一向に払ってもらえる気配がありません。

元々、遊んでいた軽トラですし、実質的に損害はありませんので、「もらえたらラッキー!」くらいに思っていました。

それを知ってか知らずか、相変わらず何にもなしです・・・。

住んでいる地域も違いますし、仕事も全く違いますので、会う回数は極端に減っていました。

すでにおわかりと思いますが、友人には最大の欠点である「ルーズ」が備わっていたのです。

今までも何かといい加減な点があったので、それは十分にわかっていました。

それだけに、全く払ってもらえないとしても、何の不思議もなかったのです・・・。

「適当にごまかして、タダで借りてやろう!」という意思はないのですが、ズルズルと遅れて先延ばしになるという感じですね。

結局、これを最後に関係は消滅しました。

どんな理由があっても、約束は守らなければなりませんし、遅れるのであれば、遅れる前に説明する必要があります。

そんなこともわからない人と付き合ってもしょうがないので、自然消滅になったという感じですね。

また、私もしっかり言っておくべきでした。

私自身にも反省すべき点がありますので、これもいい勉強になったということですね。

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