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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

一晩中正座して独立

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一緒に軽貨物運送をやり始めた友人ですが、短期間で軽トラ5台くらいにしていきました。

当時の私には真似のできないことですが、その友人の実力からすると、不思議でも何でもないという状況でした。

その友人は、少し前までプロパンガスの配送をしていました。

自分でトラックを買って、プロパンガスを1本500円くらいの単価で家庭やお店などに配送して、取り替えてくる仕事です。

それで、月に100万円以上稼いでいたということです。

そうなった経緯は、とても参考になりましたので、その流れを書いてみたいと思います。

最初は、プロパンガス会社の社員として入社して、入社直後からトラックに乗って配送をしていました。

当然、他の部署の社員もいて、事務職、営業職はいますし、工場勤務の社員もいます。

同じ社員という扱いですので、給与形態は同じということでした。

どんな仕事であっても、定時の勤務をしていたら、同じような立場であれば給料は同じくらいということですね。

それは普通のことですが、その会社は、部署によって仕事内容に大きな差があったということです。

楽な仕事もあれば、割に合わないきつい仕事もあったということですね。

その割に合わない仕事が、トラックでプロパンガスの配送をするという仕事だったのです。

かなりの重労働ですし、定時で終わらないこともありますし、ガス切れで休日に呼び出されることもあるのです。

確か、ガス切れは配送員の責任にもなっていたと思います。

そんな状況なのですが、給料は他の部署の社員と変わらなかったのです。

そこで、他の配送員と一致団結して、請負としてやらせてほしいと直談判しに行ったのです!

すでに、請負形態でやっているガス会社もありましたので、それを参考にして、偉いさんに交渉に行ったということです。

会社は当然突っぱねるのですが、簡単には引き下がらなかったので、ストライキのようなことも起こったと思います。

そして、最後には会社が折れて、妥当な条件で請負として配送できるようになったのです。

トラックは、今まで乗っていたのを買い取ったということでした。

その交渉の最後には、一晩中正座をさせられたということです・・・。

それに耐えて、晴れて配送社員の全員が独立したのです。(笑)

それで、一気に収入が何倍にもなって、100万円以上になったということでした。

それにしても、一晩中正座って、昭和初期ならありそうな話ですが、ちょっとびっくりですね。

まあ、いろんな条件があるということで。(笑)

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