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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

経営者と親方の違い

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仕事の流れが変わっても、彼だけは流れに乗ってくれない日々が続きました。「そのうち気付いてくれるだろう!?」と思って様子を見ていても、一向にその気配がありませんでした。

もちろん、仕事の手順や流れは教えていますし、聞かれたことは答えています。様子を見ている中でも、最低限の指示は出しています。ただ、それ以上は言いたくても言えない日々でした。

やはり、年上というのが大きかったと思います。その頃になると、注意するとふてくされるようになっていましたので、なおさら注意するのに気を遣っていました。

それでも、人を使う側としては、最低限のことはしていたつもりですので、それで仕方がないという感じでした。

そうして、微妙な距離感を保ったまま仕事をするのは、決して悪くありませんでした。彼はある程度、機嫌良く仕事をしていましたし、私もそうでしたので。

しかし、その状態他続くと、さらに状況は悪くなっていったのです。お互いの関係は同じでしたが、彼の仕事ぶりがどんどんおかしくなっていきました。

あちこち動いているのですが、動いているだけという感じでした。たとえるならば、10個の荷物を移動させるのに、普通は5個ずつ運ぶのですが、彼は1個ずつ運んでいるという感じですね。

バタバタと走り回っているものの、何をやっているのかよくわからないという状態が続いていました。しかも、仕事の流れに逆流していますし、効率も悪いのです。一緒に仕事をしていた友人とは、「これじゃあ、話にならんな・・・」と言うしかありませんでした。

もちろん、これではダメです。人材を教育して育成するのは経営者としての仕事ですので、私は、自分の仕事ができていなかったということです。

私は現場に入って仕事をしていましたので、誰にも負けないくらいに仕事をしていました。仕事ができないのに、人に仕事を教えることはできませんので、そういう点では自信がありました。

それは間違ってはいないのですが、現場で率先して働くのは、経営者としての仕事ではありません。これは親方ですね。私は親方であっても、経営者ではなかったということです。

経営者としての仕事は、自分が率先して働くかどうかは別にして、従業員を教育して、一人前に育成することです。

やり方はいろいろありますが、私のやり方では育っていなかったことになりますので、間違っていたということです。また、自分で考えさせるのと、放っておくのは意味が違います。

当時は、そこまでわかりませんでしたので、まだまだ苦悩が続くことになるのです。

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こうして書いていると、その時の状況が少しずつよみがえってきますが、他に誰がいたのかは相変わらず思い出せません。また、プロパンガスの配送がどうなっていたのかも思い出せません。

この当時の私の収入はそこそこありましたので、プロパンガスの配送をしながら、コンクリ製品製造をしていたのかも知れません。

あまり深く考えずに、とにかくまた次回、書くことにします!

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