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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

仕事を任せたものの、報告がない・・・

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前回のいきさつ通り、彼を採用することになったのですが、私はプロパンガスの配送をしながら、コンクリート工場でも仕事をしていたのです。それで、彼を採用することになりましたので、プロパンガスの配送を彼に任せて、私は別の仕事をしようと思っていました。

プロパンガスの配送にはボンベを転がすコツがありますし、配送する家を覚えなければなりませんので、しばらくは一緒に回っていたと思います。ある程度、ボンベを転がせるようになって、マンションや工場などの集合プロパンのやり方を覚えれば、一人で配送することができます。

取り替えのタイミングがありますので、私がある程度把握しながら、配送を任せることにしました。

プロパンガスの配送で一番困るのは、ガス切れです。家庭によって交換のサイクルがあるのですが、ガスの消費が少し早くて、配送が少し遅れれば、ガス欠になる可能性があります。今は、電話回線を使って自動的に交換のタイミングがわかるようになっているのですが、当時はその装置はありませんので、配送する者の責任は重大だったのです。

ちなみに、私は何度かガス切れをやらかしたことがあります。いや、何度かというよりも、何度もやらかしたかも知れません。(汗)交換をすっかり忘れていて、怒られた記憶もあります。

こういった重要な役割もありますので、私が把握しながら、交換のタイミングは彼に任せることにしました。

最初の一週間は、二日に一回は報告するように言いました。しかし、報告がなかったのです。当時は、普通の人は携帯電話は費用の面から持てませんので、連絡する手段がありません。「一日遅れで報告があるかな?」と思ったのですが、次の日もなかったのです。

そこで私は、何件かの家を見に行って、ボンベを交換してあるかを確認してみました。確か半分くらいは交換してあったので、仕事をしていることはわかりました。あまり、やいやい言うのも言いにくいので、「まあ、そのうち報告があるだろう!?」と思って楽観視していました。

おっと、これだけでは、いい加減な配送をしていたと思われるかも知れませんので、もう少し書きますが、全く配送しなくても、ガス切れしないところだけを回るように考えてあったのです。最悪、配送のトラックをどこかに置いて消えてしまっても、ガス切れになる可能性は低かったのです。

そうこうしている間に一週間が経って、土曜日になってしまいました。日曜日は休みにしてありましたので、「今日も報告がなかったらどうしようか?」と考えながら、夕方に家に帰ってきました。すると、家の前にトラックが止まっていましたので、「おお!ちょうどいいタイミングだ!」と思いました。

しかし、トラックはあるものの、彼がどこにもいないのです・・・。メモでもあるかと思って探したのですが、何もありません。あるのは、助手席の伝票だけでした。今、思い出しましたが、ファックスで伝票を送ることになっていました。その伝票が、車の中に置いてあって、キーも付けたまま彼は消えてしまいました。

彼の車はなかったので、どうやら帰ってしまったようです・・・。

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今日の内容は、ぼんやりと覚えていました。最初の従業員だったのと、いろんな意味でインパクトが強かったので、覚えていたのでしょう。

実は、私がコンクリート製品製造の仕事をするきっかけとなった友人がいるのですが、当時のことを簡単に教えてもらいました。そして、同時期にもう一人雇っていたようなのですが、どちらが先なのかがわからなくなってきました。

さらに、その前後にトラックに乗っていたことも判明して、わかった部分もあれば、余計にわからなくなったという状態になってきました。

まさに、「訳わからん!」という状態です。(笑)

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