ホッケーって難しい、そんなことはありません。誰でもできるフロアホッケー

→オリンピック、パラリンピック。実はあと２つ○○リンピックがあるのをご存知ですか？

　さて、フロアホッケーとはどのようなスポーツなのでしょうか。ホッケーと名前が付いていることから想像がつくかもしれませんが、ホッケーと共通点があります。それはスティックとパックを使用するという点。でも形状はかなり異なります。

　アイスホッケー、フィールドホッケーともにパックやボールをコントロールしたりシュートをするために、スティックの先端が丸みを帯びた板状になっていますが、フロアホッケーの場合はまさにスティック、棒そのものです。そしてパックの形も全く違っていて、直径２０ｃｍの穴のあいたパックを使います。パックの素材はフェルトのようなもので柔らかくなっています。

　実際にプレーしてみると分かるのですが、この穴があいているパックが非常に優れモノなんです。写真のようにスティックをパックの穴に通して、コントロールするのですが、非常に簡単にパックを動かすことができます。以前ユニホックと言う競技をやらせて頂いた時に、スティックでボールコントロールをしようとしたのですが結構難しい。でもフロアホッケーのパックであれば、初めての人でも簡単にパックの操作を行うことができます。

　競技としてはこのパックを操作して、相手のゴールにこのパックをシュートし入れば得点になります。人数はゴールキーパーを含めて6人がフィールドプレーヤー。チームとしては最低１１人から最大１６人までのチームを作って、ラインごとに選手交代をします。ラインとは１ピリオド内で区切られた時間です。チーム内の選手全員に出場機会が与えられるのも大きな特徴ですね。

　少し気をつけないといけないのが、スティックの扱い。パスやシュートをするときに、どうしてもスティックの先端が上の方に行ってしまいがちです。なので、肩よりも高い位置にスティックの先端が来ないように注意しなくてはいけません。

　それとドリブルは非常に簡単なのですが、パスやシュートにちょっとコツがいるかもしれません。スティックからパックを離すタイミングを間違えるとパックがあさっての方向に飛んでいってしまいます。でも、何回かパス練習すれば自然とタイミングが分かってくると思います。

　体験会ではパスやドリブルの練習、練習試合と様々なメニューがありましたが参加者の方たち、特にお子さんが多かったのですが、みんな楽しそうにプレーしていました。印象的だったのは、パスやドリブル練習の時、皆並んで練習していたのですが、私の前が知的障害を持ったフロアホッケーのプレーヤーでした。彼は最後の練習試合でも大活躍して得点をほぼ一人で挙げていたのですが、ドリブルとシュートを組み合わせた練習の時、慣れない私に積極的に話しかけてコツを教えてくれるんです。その時の目が真剣で、でも楽しそうに話すこと。ほんとにスポーツって様々な可能性があるんだと改めて感じました。

　このフロアホッケーですが、最近では小学校のレクリエーションや特別支援学校の授業などにも取り入れられてきているそうです。もちろん健常者の方も楽しむことができます。用具のレンタルなども無料で行っているそうなので、日本フロアホッケー連盟までお問い合わせいただければと思います。

　ちなみにこのフロアホッケー、体育館のような木製のフローリングの場所で行うんですが、スペシャルオリンピックスでは冬季の種目に分類されるそうです。アイスホッケーのように氷のリンクで行うわけではないのに不思議ですね。

皆さんもぜひこのフロアホッケー一度体験してみて下さい！

<追記>

以前インタビューをさせて頂いた東京サンレーヴスさんが、今週末プレシーズンゲームを行います。

「Basketball Carnival in Tokyo関東ダービー 2012」

詳しくは下記リンクからご覧ください。

http://tokyo-cinqreves.jp/preseason/

久しぶりに東京に帰ってきたプロバスケットボールチームをｂｊリーグ開幕前に応援してみませんか？

衛藤 涼太 2012/09/24 10:00:00 Comment(0)