委譲と委任
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前回の投稿から、ずいぶんと時間が空いてしまいました。この間、会社の決算や出願特許のバージョンアップなど、初めての体験ばかり。いい勉強になりました。(汗;)
さて、今日はちょっと普段から思っていることをひとつ。
DNS関連の記事を読む際に、よく“委譲”という言葉を見かけます。個人的には、この言葉にとても違和感があって、好きではありません。
“委譲”という言葉は、「他にゆだね、ゆずること」です。使い方としては、「権力の委譲」とか「財産の委譲」というように、「自分のものを他に与える」という場面で用いられるわけですが、この意味がインターネットの考え方に合わないと思うのです。だって、委譲されたからといって好き勝手していいというものではありませんから。IPアドレスだって、「あげるよ」という性格のものではなく、到達性のために「これを使ってください」という性格のものですよね。
DNSの仕組みは、信頼の連鎖で成り立ちます。管理する側は、そのゾーンに対して責任を持たなければいけません。その意味から、説明の際には「あげる」という意味の強い“委譲”は使わずに、「他にまかせ、ゆだねる」の意味を持つ“委任”を使うべきではと思うのです。
まぁ、個人的な好みと言われればそれまでですが、“委譲”という言葉から「これは俺のものだ」という人が出てくるのはちょっと……。
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