グロースハックがアメリカで生まれた理由: あるいは契約社会になれない日本の「お・も・て・な・し」の話
こんにちは、滝側クズレテルです。
実はいま、グロースハック勉強会の準備で四苦ハックしています。なんせ集まるのはすでに実績のある事業家ばかり。
そして、無職。
まるで象の群れの中を歩くアリのような気分。まあ、小さすぎて踏まれないという可能性もあるのですが。
勉強会に向けてグロースハックの事例やいろいろな角度の考え方を見てきました。
そして、勉強すればするほど、果たして勉強会の参加者が得るものがあるのだろうか、という疑問が強くなったものです。
別に無職だから日和ったという話ではなくて。
グロースハックの考え方って、日本の小さな会社や商店にとっては空気を吸って吐いて時々むせるくらい自然なもの。そう、おもてなしの心こそがグロースハックなのではないかと思うのです。
八百屋さんに行けば今日は何が安いとか旬だとか、それを使ってこんな晩飯はどうだとか、それならおナスも買っちゃおうかしらのオンパレードです。店主と仲良くなったら近くにスーパーが出来たところでなかなか鞍替えしづらいですよね。
日本にはもともと客人を手厚くもてなし、一度会えばこれよき御縁とばかりに気遣いをするという文化があったではないですか。
一方アメリカ。
サービスで提供するものはすべて契約書に書いてあるとおり。それ以上でもそれ以下でもないのです。
そういえば、以前北野武さんがこんな事を話していました。
ハリウッドではマネージャーの仕事も全部契約書に書いてある。灰皿を自分でたぐり寄せると「俺の仕事をとるな」と言われる。
記憶は曖昧ですが、概ねこんな内容でした。
まあ、芸人さんなんで話を盛った可能性も否定できませんが。
そんな契約社会なアメリカでも、近年のコミュニケーションの変化の中で、ビジネスの状況も変わってきたのですね。SNSの発達で口コミの重要性が高まったことで、顧客満足度を継続的に高めていく必要が出てきたのです。
ただ、考え方自体は持っていても、それを実行する際の物事の科学的分析、効率化、自動化という部分はやはり海外のほうが強いのかなという印象は残ったままです。
逆に言うとそういった技術的手法だけ学べば戦えるということでしょうかね?
ですから日本で事業を営む皆さんは、自信を持ってグロースをハック ハックしていただければ幸いです。