クリエイティブシンキングが活性化しているときの身体の状態ってどんな感じ
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私は、良く長く出張(というか旅)をしています。
バックパックひとつで2週間ぐらい、国内の企業を回って創造組織開発の打ち合わせやアイデアワークショップをして回ったりと。そんな中で、京都の宿で宿泊客として来ていた一人の方と出会いました。カイロプラクティックを施術されている方です。
宿の近くで一緒にご飯を食べながら、人間の認知や創造性や身体と精神のことについて話しました。 後日、彼がメールを送ってくれました。その中の一文が、ずっと興味があって、メールの受信ボックスにあります。もう半年間もそこに、あります。
「ちなみに一つお聞きしたいことがあります。クリエイティブシンキングが活性化しているときの身体の状態ってどんな感じでしょうか?一時流行した脳波のアルファ波が活性化されている状態なのでしょうか?それともアイディアが豊富にでる興奮状態だから、今にでも運動できるような身体の状態なのでしょうか?奇異に聴こえるかもしれませんが、どういう身体の状態であればクリエイティブシンキングが出やすいかを把握できればそれに向かって身体を調整していくのも無意味ではないかなと思った次第です。」
その時に私が、まず、さっと思いついてお返事したことはこうでした。
「なるほど!それ、面白いですね。少し文献も調べてみたいテーマです、一言コメント的には、アスリートの試合前状態に近い気がします。集中度とリラックス度の両方が高い状態です。シリコンバレーの脳波のゲームを作るベンチャーに行った時に、そういうデバイスがあり、その時の感触から、そう感じました。」
私はまだ、彼の面白い問いについて、はっきりした切り口を見いだせずにいます。旅先でたった2時間でしたが、異なる分野の方と話をして、それぞれの専門性が交差する時に、面白い知見や仮説が生まれる。そういうのが面白くてこじんまりした宿に泊まることも結構あります。その後に、こういう優れた問い(もし、私がまだ、大学院に籍を置いていたら、新しい研究テーマがなったかもしれない、興味深い問い)が、もたらされるのも、また、旅の醍醐味かなと思うのです。
結論のある話ではないのですが、そんな感じの私の見ている一風景を紹介しました。
本当に優れたアイデアが出るブレストが出ている状態と、その時の身体の状態、の対応関係を、何らかのアプローチで知ることができたら、逆にその身体状態に強制的にもっていって、闊達なブレストの心理状態へと逆にフィードバックをかけることも、可能性としてはあるかもしれません。日本人はまじめなので「ブレスト準備体操!」というのが作れたら、やってしまいそうです。
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