MIX10でさりげなく発表されたSQLAzureアップデート最新情報
最新…といっておきながら、だいぶ時間がたってしまっていて申し訳ないのだが、
先週開催されていたMIX10@ラスベガスで発表のあったAzureまわりの話を
まとめておきたい。Windows Phone 7 Series やら IE9、Silverlight4 にまざって、
Azureの話もけっこうでてきているのだが、ちょっと埋もれてしまっているかもしれない。
キーノートではDay2の後半で、ODataによるデータ連携デモを、課金を伴うコンテンツ
データのマーケットプレイス+APIセットで構成されるDallasの切り口で展開していた
こともあり、マイクロソフトのOData対応への意気込みを感じていただけたのではなかろうか。
ただ、Something Newという観点でみてみると、ブレイクアウトセッションでさりげなく
紹介されたSQL Azureの進捗が大きい。興味があれば、資料とストリーミングも公開
されているので、ご覧いただきたい。セッションの資料をみてゆくと、まず…
だそうだ。2ヶ月ごとに新機能が追加されるのを楽しみに待つことにしよう。
そして、最初にアナウンスされたのは、データベースサイズ上限の拡張である。
以前より、1つのデータベースあたり10GBでは足りない…というエンタープライズ用途を
中心としたニーズを吸い上げて、50GBのサービスを開始することになった。
正式サービスはもう少し先の開始となるが、先行して試したいというお客様向けに
限定で50GBサービスをベータ提供しているので、興味のある方はこのスライドに
記載されているアドレスにメールで連絡してみていただきたい。
次は、少々地味なアップデートではあるが、Multiple Active Row Setsという機能が
サポートされている。SQL Serverですでに提供されているもので、1つの接続で
複数のバッチを実行できるようにするものだ。ポイントは、SQL Serverと比べて
足りない機能を少しずつ実装仕様としている点にある。
そして最後は空間情報のサポートである。これもすでにSQL Serverで提供していた
機能であり、あまり新鮮味がないように感じる方もいるかもしれないが、空間情報を
扱うことができるRDBMSがクラウド上にあることの意義は大きい。クラウド上の
データで有意義なものの代表格にあるbingマップのような地図情報およびAPIと
組み合わせることで、可能性がひろがってくる。
これら、MIXで発表のあったアップデート項目の詳細はSQL Azureチームのブログにも
記載されている。
ちなみに、私は今週、TechReadyと呼ばれるマイクロソフト社員向けの技術カンファレンス
に参加するため、シアトル(本社のあるレドモンドではなくダウンタウン)に来ている。
(↓ここから先はマイクロソフト社員でないと進めない)
社員限定と言うことで、各技術の概要紹介のようなありきたりなセッションに混ざって、
各国の先進的な取り組みから得られた知見を知ることができるコンテンツもあって
思っていた以上に有益であった。残念ながら社外秘扱いの情報も多く、内容を速報で
そのままお伝えすることはできないのだが、4月末に予定されているわんくま同盟の
東京勉強会#46 にお越しいただくと、いくつかの新ネタをご提供できるかもしれない。
そして、内容には全然関係ないが少々気になっているのが、TechReadyと同じ会場
Washington State Convention Center で来月開催されるらしいSakura-con。
名称や少々ファンシーなイラストから想像できる通りのアレゲな会の模様。
昨年の様子がWebにあがっていたが、シアトルにも好きな人がいるのだな、と。
TechReadyは連日朝から超クソまじめにセッションに参加している。今週は日本の
仕事をしばらく忘れて、いろいろ吸収する期間にする予定。帰国後のアクティビティに
こうご期待!(日本の仕事のメール対応がいろいろと滞っている…ゴメンナサイ!)