[#Cloud #クラウド ] 2013年のクラウド予測:第六弾:仮想化関連技術の2013年の予測:VirtualizationReview誌
My Big 5 Virtualization, Cloud Predictions for 2013
記事=www.virtualizationreview.com
投稿者=Elias Khnaser, CTO, Sigma Solutions
投稿日=1/07/2013
クラウド、仮想化技術に関する予測について、次の項目に分けて、2013年の動向について整理をしたい。
プライベートクラウド
今年は、プライベートクラウドが大きく成長する年になる事は間違い無し。特に、この辺の技術に関連した買収を2012年に行った、VMWare社、Microsoft 社等が自動化やクラウド管理(オーケストレーションと呼ぶ)の戦略を打ち出す事は明らかだし、Cisco等も動きが活発になる事が想定される。データセンタ業界全体のニーズとして、IaaSレベルでの自動化やオーケストレーション技術を利用した運用に投資をかけてくるもの、と考えるからである。また、VMWareやMicrosoftのプライベートクラウド戦略は、一通り仮想化技術の導入を終了したエンタプライズをターゲットに、今度はその上にプライベートクラウドソリューションを導入する内容に集中するもの、と考える。
コンバージド•インフラストラクチャ(Converged Infrastructure)
VCEの提供するVBlock、IBMの推奨するPureSystems、NetAppの進めるFlexPod等、複数のITコンポーネントを統合してターンキーのシステムとして提供するConverged System事業はエンタプライズ業界に広く受け入れられるようになる、と考える。その最も大きな要因は、自分でコンポーネントを一つ一つ組み合わせてシステム構築する労力と比較してこういった統合システムの方が格段にアジリティ面、スピード面、サポート面等で優れている事が理解される、という点である。特にインフラの仮想化に続いて、クラウド化が必要になってくるとますますインフラシステムが複雑化するため、完成度の高いシステムの必要性が高まってくるためである。
SDN(Software Defined Network)
まだ新しいキーワードであるため、今年はまだ市場での普及は思ったほど広がらない、と考える。仮想化技術が過去に通ってきた道と同じように市場からの理解を得るまで、しばらく市場からの抵抗が続くのが今年の読みである。また、仮想化技術のように、VMWareが独占的な市場をつかむ、という様な動きも考えられない、と言える。むしろ、Cisco、Microsoft、Juniper、等の大手がそれぞれ活発な動きを見せるものとして考えられる。
パブリッククラウド
IaaS単独としての事業モデルではなく、その上の業務アプリやサービスをパブリッククラウド上で提供する、もしくはハイブリッドクラウドとして提供する動きの方が中心になるもの、と考える。例えば、Unified Communication等は、パブリッククラウド上での通信サービスはさらに発展しつつも、On-Premiseでもアプリケーションの一部を稼働させる様な混在環境がサービスとして展開される事になると思われる。
エンドユーザコンピューティング
企業に於けるIT利用の高度化が、デスクトップ仮想化、モバイルデバイス管理、モバイルアプリケーション管理の3つの面で展開されて行く、と考える。この市場で最も有利なポジションにいるのがCitrixであるが、VMWare等は、恐らくいくつかの買収を通して急激に追いつくもの、と思われる。デスクトップ仮想化技術の整備として、VMWareはTeradici社を買収する可能性が 高い、と予測する。また、Ciscoも同様の動きでEricom社を買収する可能性もある。
ビッグデータ分析事業
ビッグデータ分析市場は今後成長する、と信じている。特にこの技術から得られる革新はかなり業界に影響を与えるポテンシャルを持つためである。2013年は関連するベンダーが成長を遂げ、より使いやすく、より一貫性のあるソリューションが登場し、エンタプライズでもSMBでもメリットの出るソリューション事業になる、と期待している。
買収動向
CiscoとHPが継続的に買収戦略を進めるもの、と予想する。Ciscoが最もターゲットにしているのはCitrix社であるが、NetAppの買収も多いに想定出来る。HPは逆に2つ、もしくは3つの会社に分離する事が予測される。EMCは自社のストレージ事業を強化する目的でネットワーク系ベンダーを買収する事が考えられる。Arista Networksが最有力候補であるが、Brocadeも考えられる。VMWareの買収戦略は自社の弱点でもある、MDMベンダーの買収にあると考えられ、ターxゲットとしてOpenPeakやAirWatch等があげられる。
もし、Citrixが買収されなければ、同社にとっては静かな年になる、と想像する。もし独自に買収をするとなれば、恐らくクラウド関連技術、もしくはSDN関連のベンダーになる可能性が高い、と言える。