海外スタートアップのキーパーソンに学ぶ英会話術
テクノロジー系スタートアップの経営者やスペシャリストが日々使う英語ばかりを集めた「BeNative」というオンライン英語学習サービスが法人・個人向けにリリースされました。
筆者が「BeNative」を知ったのは、去年の11月に渋谷ヒカリエで開催されたTechCrunchのイベントでした。後発だからこそ着目したポイントを聞いてみたところ、「実践で使いやすいコンテンツ」へのこだわりでした。
今や英語学習のオンラインサービスやスマホアプリはあふれんばかり。コンテンツの豊富さよりも内容的に実践で使えるかどうかで教材を選ぶのも大切なポイントですからね。
筆者が昔務めていたセレゴ・ジャパンが提供する「iKnow!」を含め、100を越えるサービスやアプリを分析したとのこと。学習コンテンツ、見せ方や使い勝手など様々な視点で「仕事で英語を使うときに必要なもの」を追求したそう。そして生まれたのが「BeNative」。
■「BeNative」の3つの特徴
まず、最近使われるビジネス英語にこだわった豊富なデータベース。海外のベンチャー企業のキーパーソンを対象に行ったインタビュー形式の映像や、ビジネスでよくあるシチュエーションなど、それらすべてを現地で収録しています。現在保有するデータベースは約150 時間分。ビジネス英語の受け答えなどを実際に使っているシーンを見ながら学べるため、フレーズを暗記するだけではカバーしにくいビジネス特有の話し方や会話の進め方まで習得できるのがよいですね。
次に、自社開発のデータマイニング手法で、使える英語をキュレーションしています。これは150時間分のビジネス英会話を独自のメソッドで解析し、ビジネスシーンごとに頻度の高いフレーズや表現を抽出するというもの。今後もデータベースを拡大していくそうです。
そして3つ目の特徴は、シチュエーション別にレッスンを受けられる構成になっているのでニーズに合わせて選びやすいところ。会議や電話など、さまざまなビジネスシーンにも対応。英語でのface-to-faceのミーティングはもちろん、電話会議、ホテルでのチェックインなど状況別に学べます。
BeNativeの教材は、「ビジネス英語に向けての第一歩:頻出フレーズ編」「ビジネス英語に向けての第一歩:頻出イディオム編」「ビジネスシーンで必須のQ&Aシリーズ」「オフィス内ビジネス英語」「海外出張用ビジネス英語」「現地の一流ビジネスパーソンに聞く インタビュー集」があります。
無料で閲覧できるコンテンツがあるので、コース一覧から一部を紹介します。
■ビジネス英語に向けての第一歩:頻出フレーズ編
自己紹介する:基本の挨拶 How are you?
行動を表現する:現在行っていることを伝える I'm ~ing
リクエストをする: ~しましょう! Let's...
意見を述べる:思っていることを伝える I think...
要約する:これが~ですよ this is what
情報を追加する:今すぐに right away
脱初級者フレーズ:まず初めに first of all
■「BeNative」の使い方
レッスンは、「動画レッスン」「エクササイズ」「ボキャブラリー」「○×クイズ」で構成されます。
《動画レッスン》
動画レッスンでは、「REAL動画」と「レクチャー動画」で学習します。
「REAL動画」ではビジネスの現場で使われている英会話を学びます。
「レクチャー動画」では、BeNativeの講師が文法や英語表現を詳しく解説してくれます。
いずれも音声のスピードを選べる機能がついており「1.2×」「1.1×」「1×」「0.8×」「0.7×」からスピードを調整することができます。字幕は、自分の理解度に合わせて「英+日」「英語」「日本語」「字幕なし」を選びます。「REAL動画」「レクチャー動画」ともに英語で話す内容のみを文字で確認することができます。
《エクササイズ:文法の解説》
《エクササイズ:キーフレーズのリスニングと発音練習》
キーワードの説明、例文を使って学習します。ここでは自分の音声を録音する機能があるので、ネイティブの発音と比べながら発音の練習をすることができます。
《ボキャブラリー》
ここでは動画レッスンで使われる単語やフレーズを一覧で確認し、選択クイズでおさらいをします。
《○×クイズ》
ここでは、文法の選択クイズやタイピングクイズをして、動画レッスンで学んだ表現をそのままマスターするだけではなく、実践で使うためのトレーニングをおこないます。
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テクノロジー系のビジネスシーンが多く、「スマホ」「クラウド」というキーワードが多く使われています。また、デジタルマーケティングについての会話なども学べるところが新しいのではないでしょうか。
こういう時はこう言おうという使えるフレーズは結構あるけれども、問いに対してどう答えるかに悩むことは多いもの。「BeNative」を使うならレッスンに登場する人物を自分に置き替えながら学ぶのがおすすめです。