【旅行記】パラオ諸島の忘れられた島 （ペリリュー島）

もう10年以上前、旅行関連の仕事をしていた従兄弟のすすめもあって、
親類やその友人達とパラオ諸島へ旅行したことがあります。

当時学生だった私はリゾートを楽しむことしか頭に無かったのですが
それが慰霊を兼ねた旅行であることを現地に着いた後に知らされました。

パラオ諸島は、グアム経由で飛行機を乗り換えてから１時間程。
スキューバダイビングをはじめ、美しいミクロネシアの海を満喫できるリゾートですが
太平洋戦争の激戦地であったことは、忘れられつつあるのではないでしょうか。

ここに書くのは微妙と思いながらも、折をみて人に伝えたいと考えていたため
素人旅行記として掲載させていただきました。

Palau island by Emily Whale@ Flickr
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パラオ諸島の中にペリリュー島という小さな島があります。
ジャングルと呼ぶに相応しい島で、それ故、昔の状態がそのまま残っていました。

砲弾で穴だらけの施設、戦闘機や装甲車の残骸 ...
戦時中の光景からオレンジビーチとかワインビーチとか呼ばれている浜辺 ...
木陰で土を掘るとででてくる無数の人骨 ...

そのときは煙草を線香の代わりに、黙祷するのが精一杯思いついたことでした。

良きにつき悪きにつけ、私達の世代は
多くの犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけない。
叔父の言葉が今でも重く胸に残っています。

混迷する政治、成金主義に偏ったビジネスマン、自殺問題 ...
熱帯のジャングルに似た異国の小さな島で戦死していった人達が、
今の日本をみることができたら何ていうのかなと思うことがあります。

戦争が激しくなった当時、現地の人々を疎開させる配慮があったためか
パラオ諸島の人々は今でも訪れた日本人に親しく感じられます。