無関心層を社会貢献活動に導く! 京都発、耕作放棄地をなくすプロジェクト
社会問題に関心のない人を、社会に貢献する活動につなげていく。
昨年、CAMPFIREで「みんながつながる復興支援、まなびの絵本づくりプロジェクト」というプロジェクトが掲載され、成功しました。
このプロジェクトで特徴的なのは、復興に関わる人はもちろんのこと、絵本が好きな人、イラストが気に入った人、子どもが好きな人など、社会に貢献しようとする気持ちが前になくても支援されたプロジェクトとなったことでした。
このプロジェクトを仕掛けたのは、京都大学大学院在学中の辻本恵太さん。
このまなびプロジェクトの代表を務めていたり、ボーイズシンクログループ「iNDIGO BLUE」、全国でまちのおそうじを行うNPO法人「greenbird」の京都チームリーダーとしても活躍しています。
そんな彼がいま注力しているプロジェクトが、「greenbird×MY FARM 耕作放棄地をなくそう! プロジェクト」。
これまで全国のまちの清掃活動をしてきたgreenbirdの活動を発展させ、日本の耕作放棄地をなくすことを目指して活動するプロジェクトです。はじめに説明しておくと、耕作放棄地とは農作物が1年以上作付けされず、作付けする予定も無い田畑や果樹園のことを指します。
耕作放棄地の問題は深刻な状態で、農業従事者の減少や高齢化などに伴い全国的に増え続けているのです。元々、greenbirdでは福島県のいわき市で耕作放棄地を活用して、オーガニックコットンを栽培、収穫するプロジェクトを行っていました。
辻本さんは、いわき市のプロジェクトに参加し、無事オーガニックコットンは収穫できたとのこと。しかしながら、京都から毎回参加することは困難だったため、全国の耕作放棄地問題に取り組んでいる企業「MY FARM」とタッグを組むことになったそうです。
今回対象となる耕作放棄地は、京都、名古屋、大宮の3カ所で、月に1回日帰りツアーで参加者を募り、作業を行います。そして、持続可能な体制づくりをしていきたいということから、今回クラウドファンディングを活用することに。
最後に、プロジェクトリーダーを務める辻本さんからは、次のようなコメントをいただきました。
"greenbird はゆるく、たのしくをモットーに活動している団体です。街の美化活動でも、特別意識の高い方だけが取り組んでいるわけではなく、おそうじが好きな方から、ただおしゃべりが好きな方など、色んな方が参加し、その雰囲気を作っています。
今回のプロジェクトも、良い意味でゆるく、たのしく。その合い言葉を忘れず、色んな方が出会える場所になれば良いなと思っています。耕作放棄地の予備知識など無くても良いので、ぜひ一度活動にご参加いただければと思っています。楽しかったという思いや、体験した記憶が、もっと知りたい!という興味に変わり、自然と知ろうとする。それで良いのだと思っています。"
ぜひ、農業やボランティアにあまり関心のない方にむしろ注目してもらいたいプロジェクトです。