転職で超回復? "あえて"転職するメリット
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このブログでは前回・前々回と転職のデメリットについて取り上げてきました。私は人材紹介業に片足の足首くらいは突っ込んでいるのですが、あまりに転職マーケットを知らずに転職活動をされている方が目に付きます。ですから、まずは警鐘を鳴らすためにネガティブな話から書いてきたのですが、今回は転職をするメリットについて触れていきたいと思います。
転職をするメリットを私なりにまとめるとすれば、大きく次の3点になってくるのではないかと考えています。(異論・反論お持ちの方はぜひコメント・Twitter等でご連絡ください)
◆あまりにひどい現職からの脱出
◆キャリアアップの高速化
◆超回復によるサバイバル能力・適応力の向上
注意事項を補足しながら、それぞれのケースについて触れていきましょう。
◆あまりにひどい現職からの脱出
転職をすると「年収が下がることが多い」「発揮できるパフォーマンスがほぼ間違いなく下がる」というのが私の基本的な考え方です。ですが、「会社の経営が厳しく、成果を出した人材であっても高い給与を支払えない企業」「特定の幹部が悪影響を及ぼし、若手社員に権限を与えず、活躍の場がない企業」「伝統的に若手の抜擢に慎重な企業」など、会社を変えることでしか現状を打破できないケースもあります。
特に給与ですが、残業代を支払わない企業から残業代がキチンと振り込まれる企業に転職できた場合、同程度の評価で転職しても、年収が一回り増えることが多いのではないでしょうか。
そんな環境の企業にそもそも就職/転職しないように気を付けることが大事ではありますが、特にベンチャーなどで働いていると、数年先のことなんて分かりません。あまりに現職での待遇が悪い場合は、転職を考えて見るのも良いでしょう。
ただし、現年収が低く際立った成果も残せていない人材に対しては、企業側の見る目が厳しくなるのも事実。転職直後からの待遇改善を望めるのは、きっちりと実績を残せている(あるいは残せる見込みの高い)人材に限られてくることは理解しておいてください。
◆キャリアアップの高速化
大手企業からベンチャーへ転職する際に「もっと企業経営に近いところでかかわりたい」というような理由を挙げる転職者の方、あるいは職務範囲を変えたくて「プレイヤーとして営業実績を残したので、今度はものを売る仕組みづくり(営業企画)からかかわりたい」と仰る方もいらっしゃいます。さらに言うと、「営業を経験したので、次は商品開発を見たい」とキャリアチェンジを望む方も同じ分類と言えるかもしれません
このようなケースでは、まずは転職から考えるのではなく、現職でそれが本当に実現できないのかとあらためて考えてみる/社内で交渉してみることが重要だと考えます。
ですが、大手企業などでは幾ら上司が理解を示してくれても、希望が叶うまで時間が掛かりがち。転職をすることでキャリアアップのスケジュールを早めることもできますので、より早く望む未来を実現するために、転職を考えるというのも選択肢の1つです。
◆超回復によるサバイバル能力・適応力の向上
前回、「発揮できるパフォーマンスがほぼ間違いなく下がる」と書きました。その理由として幾つかの要因・課題を上げてみましたが、そうした要因・課題を乗り越えることができれば、転職前よりも厚みのあるパフォーマンスを発揮できるようになると考えます。(タイトルに「短期的には」と入れているのも、そんな理由があります)
言わば、筋トレ後に起きる筋肉の超回復のようなもの。一時的に負荷を掛けることで転職前よりもパワーアップできるのです。
例えば業界最大手から新興の企業に転職した場合、最大手だったからできた顧客の懐深くまで入り込んで予算を持ってくる動き方もできる上に、フットワーク軽く顧客のニーズに応えていく動きも身に付けることができるようになるかもしれません。人事であれば、転職前の企業で成功・失敗した評価制度・人事組織の事例を活かすことで、転職先企業には欠けていたナレッジ・ノウハウをもたらすことのできる貴重な人材として評価されるかもしれません。転職は引き出しを増やすことに役立つはずなのです。
さらに付け足すとすれば、今の世の中、どんなに古くから続く優良企業といえども(さらに言うなら公務員になったとしても)、定年退職するまで現在の企業にしがみついていられるかどうか、まったく分かりません。自分が乗っている船がいつ傾いても/沈んでもいいように、サバイバル能力を鍛えておかないと、40~50歳代になってから地獄を見ることになりかねません。(実際、リーマンショック以降、人材紹介会社を回って話を聞いていると、40~50代での転職は若者よりも遙かに厳しいものになっているようです。)
そんな時、ずっと1社で働き続けてきた人と、複数の企業で一定期間勤続しどの企業でも成果を残せた人、どちらが新しい船の上でも活躍できるのでしょうか。私は明らかに異質な船を経験して適応してきた後者だと思います。
大船に乗って航海が無事に終了するように祈り続けるか、それともどんな船でも活躍できるように鍛えておくか。一長一短だとは思いますが、「サバイバル能力を磨く」以外にも、「他企業から必要とされるように実績を残す/専門性を深める」「転職活動をする前に『うちで働かないか』と声を掛けてくれるような相手を社外に増やしておく」といったことを考えておく必要性というのは高まってきていると感じるのです。
転職をするメリットを私なりにまとめるとすれば、大きく次の3点になってくるのではないかと考えています。(異論・反論お持ちの方はぜひコメント・Twitter等でご連絡ください)
◆あまりにひどい現職からの脱出
◆キャリアアップの高速化
◆超回復によるサバイバル能力・適応力の向上
注意事項を補足しながら、それぞれのケースについて触れていきましょう。
◆あまりにひどい現職からの脱出
転職をすると「年収が下がることが多い」「発揮できるパフォーマンスがほぼ間違いなく下がる」というのが私の基本的な考え方です。ですが、「会社の経営が厳しく、成果を出した人材であっても高い給与を支払えない企業」「特定の幹部が悪影響を及ぼし、若手社員に権限を与えず、活躍の場がない企業」「伝統的に若手の抜擢に慎重な企業」など、会社を変えることでしか現状を打破できないケースもあります。
特に給与ですが、残業代を支払わない企業から残業代がキチンと振り込まれる企業に転職できた場合、同程度の評価で転職しても、年収が一回り増えることが多いのではないでしょうか。
そんな環境の企業にそもそも就職/転職しないように気を付けることが大事ではありますが、特にベンチャーなどで働いていると、数年先のことなんて分かりません。あまりに現職での待遇が悪い場合は、転職を考えて見るのも良いでしょう。
ただし、現年収が低く際立った成果も残せていない人材に対しては、企業側の見る目が厳しくなるのも事実。転職直後からの待遇改善を望めるのは、きっちりと実績を残せている(あるいは残せる見込みの高い)人材に限られてくることは理解しておいてください。
◆キャリアアップの高速化
大手企業からベンチャーへ転職する際に「もっと企業経営に近いところでかかわりたい」というような理由を挙げる転職者の方、あるいは職務範囲を変えたくて「プレイヤーとして営業実績を残したので、今度はものを売る仕組みづくり(営業企画)からかかわりたい」と仰る方もいらっしゃいます。さらに言うと、「営業を経験したので、次は商品開発を見たい」とキャリアチェンジを望む方も同じ分類と言えるかもしれません
このようなケースでは、まずは転職から考えるのではなく、現職でそれが本当に実現できないのかとあらためて考えてみる/社内で交渉してみることが重要だと考えます。
ですが、大手企業などでは幾ら上司が理解を示してくれても、希望が叶うまで時間が掛かりがち。転職をすることでキャリアアップのスケジュールを早めることもできますので、より早く望む未来を実現するために、転職を考えるというのも選択肢の1つです。
◆超回復によるサバイバル能力・適応力の向上
前回、「発揮できるパフォーマンスがほぼ間違いなく下がる」と書きました。その理由として幾つかの要因・課題を上げてみましたが、そうした要因・課題を乗り越えることができれば、転職前よりも厚みのあるパフォーマンスを発揮できるようになると考えます。(タイトルに「短期的には」と入れているのも、そんな理由があります)
言わば、筋トレ後に起きる筋肉の超回復のようなもの。一時的に負荷を掛けることで転職前よりもパワーアップできるのです。
例えば業界最大手から新興の企業に転職した場合、最大手だったからできた顧客の懐深くまで入り込んで予算を持ってくる動き方もできる上に、フットワーク軽く顧客のニーズに応えていく動きも身に付けることができるようになるかもしれません。人事であれば、転職前の企業で成功・失敗した評価制度・人事組織の事例を活かすことで、転職先企業には欠けていたナレッジ・ノウハウをもたらすことのできる貴重な人材として評価されるかもしれません。転職は引き出しを増やすことに役立つはずなのです。
さらに付け足すとすれば、今の世の中、どんなに古くから続く優良企業といえども(さらに言うなら公務員になったとしても)、定年退職するまで現在の企業にしがみついていられるかどうか、まったく分かりません。自分が乗っている船がいつ傾いても/沈んでもいいように、サバイバル能力を鍛えておかないと、40~50歳代になってから地獄を見ることになりかねません。(実際、リーマンショック以降、人材紹介会社を回って話を聞いていると、40~50代での転職は若者よりも遙かに厳しいものになっているようです。)
そんな時、ずっと1社で働き続けてきた人と、複数の企業で一定期間勤続しどの企業でも成果を残せた人、どちらが新しい船の上でも活躍できるのでしょうか。私は明らかに異質な船を経験して適応してきた後者だと思います。
大船に乗って航海が無事に終了するように祈り続けるか、それともどんな船でも活躍できるように鍛えておくか。一長一短だとは思いますが、「サバイバル能力を磨く」以外にも、「他企業から必要とされるように実績を残す/専門性を深める」「転職活動をする前に『うちで働かないか』と声を掛けてくれるような相手を社外に増やしておく」といったことを考えておく必要性というのは高まってきていると感じるのです。
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