シルク・ドゥ・ソレイユ映画版、本物とは違った面白さ
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週末にシルク・ドゥ・ソレイユの映画を見てきました。
私は、今思うとかなりのシルク・ドゥ・ソレイユ好きで、東京では、サルティンバンコ、ZED、ラスベガスではOとKà(Oに関しては二晩連続!)を見たことあります。古代から王様や貴族が色んな宴を催していますが、シルク・ドゥ・ソレイユを見るたびに、きっとそのどの時代の王様よりもすごいものを見ているんじゃないかと思います。
映画が出たと聞いた時は、映画かぁ、本物より絶対劣るよねぇって思っていたのですが、映画と本物とは全く別物でした。映画でしか見れないものをちゃんと見せてくれます。それは重力とリアリティです。
実物を目の前でみていると、重力を一切感じさせず、空中で指一本で他の人間を支えたり、サラっと奇跡なようなことをやっているので、リアリティを感じない夢のような世界が続くのですが、映画で見ると重力を感じるのです。水中の水の重さ、強い水しぶきがかかった時の痛み、トランポリンなど器具のバネの強さ、空気の抵抗感。映画の方が、演技のハードさをリアリティもって感じることができるのが面白かった。
女性がゆっくりと水に沈んでいくシーンがあるのですが、水に顔がつかる直前に、スゥっと深く息を吸いこんでいるのが見え、劇場では音楽で消されて聞こえなかった布がすれる音、体がぶつかる音が映画では聞こえます。劇場だと夢の世界のように見えるのですが、映画だと、ああ、やっぱり人間が努力してやっている事なんだな、現実世界が見えるのです。
映画を見ると、より一層本物がすごく思えるので、特にシルク・ドゥ・ソレイユ好きの方は面白いと思います。
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