IoT時代を象徴する米国ソフトウエア通販企業の社会的責任の取り方、南部連邦旗の販売禁止
南部連邦の旗は 過去の歴史遺産か それともヘイトクライムの温床か?
映画「パトリオット」(アメリカ独立戦争を描いた映画、メルギブソン主演)の舞台となったノースカロライナ州のチャールストンの町(州内最古の港湾都市)で起こった悲劇(人種差別による9人の殺人事件)が物議をかもしています・・・
<出所http://www.allcinema.net/ >
<出所 ビジネスインサイダー >
我々は南部連邦旗は販売しない!! 人種差別を助長するからだ・・・・
と社会的責任論を主張するアマゾン、ウオルマート、イーベイ、グーグルショッピングなどなどです・・
ソフトウエア産業の成熟度合いが素晴らしいですね・・・感激です。
流石IoTの先進国です・・・・
俺はインターネットで売れてるんだ!! IoTへの動きが人種差別を促進したんだぜ!!
君たち・・・・
<出所 >
ノースカロライナ州のチャールストンで黒人教会(Emanuel African Methodist Episcopal Church)が21歳の白人男性に銃撃され上院議員を含む9人が死亡しました事件が米国内を揺るがしています。これは明らかにヘイト犯罪(人種差別犯罪)だと言うわけです。犯人の青年がフェイスブックで人種差別の象徴とされる南部連邦旗(南北戦争を象徴する南部の旗)を身にまとった写真を掲げていたと言うので南北戦争時代の南部連邦の旗がやり玉に挙げられています。一部の州都では南部連邦旗が未だに掲げられています。
それをアマゾンやウオルマートなど米国のネット通販企業が販売中止措置を取りました。Ebay、グーグルショッピング、Etsy、Searsなどが含まれています。(一時的な話か永遠になのかは不明です)人種差別を助長する商品は販売しない!!と一斉に声を上げています。理由はネット通販で南部連邦旗が中心的に流通していると言うわけです。ある意味で人種差別殺人をIoTの動きが促進したと考えられます。
■ 南部旗は過去の歴史遺産か人種差別の助長か?
日本の歴史遺産のユネスコ登録でも韓国ともめていますが、南部連邦旗は「過去の歴史遺産か今の人種差別の助長手段か」と言うのが米国内の議論でした。こう言った150年前の過去が歴史遺産になれば、南部旗の販売には何の問題もなく、自由なわけです。しかし結果としてノースカロライナ州のチャールストンでのヘイト犯罪したと言う議論が優勢になっています。
その結果、米国を代表する通販企業、ソフトウエア企業が販売自粛に踏み切りました。
一部の上院議員が未だに南部旗の販売を擁護する中、この処置は当を得たものとして評価されていますソフトウエア産業を代表するネット通販企業が社会的責任を果たしたと言うわけです。
■ IoT時代を支えるソフトウエア企業とソフトウエアエンジニア
IoT時代はアウトカム経済(モノ支配論理からソフトウエアによるサービス支配論理へ)の転換が叫ばれています。その結果、社会のモノ作りの中心、サービス作りの中心はソフトウエアエンジニア、ソフトウエア企業にシフトします。
彼らの中の成功者は雇われていようと雇われない働き方であろうとクリエイティブクラスとして1千万円も2千万円もの収入を稼いでいます。そしてアマゾンやグーグルのようなソフトウエア企業が社会を動かしています。TPPの米国内議論でもデジタル経済とリアル経済の一体化と言った議論が盛んになされています。(日本はここが弱い)
そうなれば当然、社会の中心を担うソフトウエアエンジニアやソフトウエア企業の社会的責任
やモラルが問われます。今回の南部連邦旗販売自粛は米国ソフトウエア企業の置かれている非常に高い社会的な位置、責任の重さを象徴しています。
■ 日本のソフトウエアエンジニア、日本のソフトウエア企業
国内ではモノ作り=モノ支配論理が未だ幅を利かせている為、国内のソフトウエアエンジニアの立ち位置は相変わらず社内の二流市民と言ったところでしょうか。早く国内のソフトウエアエンジニアを社内での一流市民、クリエイティブクラスに育成し、世界に通用するきらりと光るソフトウエア企業を育てたいものです。
IoT時代に日本企業は相変わらずソフトウエアが弱いと言う弱点を早く克服しないとこんな議論でソフトウエア企業が注目されることはないでしょう。
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