ワインと食事、逆転の発想
今週水曜日(12月5日)の日経MJで紹介されていた話。これはまさしく「逆転の発想」というのにふさわしいかも。
今年9月、パリにオープンした"Il Vino"(イル・ヴィーノ)という高級レストラン。2004年度の世界最優秀ソムリエ、Enrico Bernardo (エンリコ・ベルナルド)氏が始めたものなのですが、なんとこのお店は「ワイン以外はおまかせ」。ワインを注文すると、それに合わせた料理が運ばれてくるのだそうです。通常は「いま注文したメニューにぴったりのワインを選んでくれ」とソムリエに頼むところですが(っていうか僕はそんな体験をしたことがありませんが)、イル・ヴィーノではそれがまるっきり逆になっているわけですね。
日経MJの記事によれば、
メニューは前菜、主菜、チーズ、デザートに分類されているワインリストだけ。好みのワインを選ぶと、それにぴったり合った料理が出てくる。嫌いなものや食べられないものを考慮する以外は、おまかせ料理で何が出てくるかわからない。
とのこと。またワインセラーには300種類以上・計1500本のワインが収められていて、ベルナルド氏が季節に合わせて選ぶ旬のワインと、料理のメニューの内容は毎週60%変わるそうです。
料理が「主」でワインが「従」と表現すると怒られてしまうかもしれませんが、「食べるものを選んで、それに合う飲み物を」というのが普通の発想。それを逆にしたらどんなレストランが出来上がるのか?という発想、別の分野にも応用できるかもしれません。ちなみに Il Vino は連日満席が続く人気とのこと。このアイデアを他でも試してみる価値、大きいかもしれませんね。
もう1つちなみに、Il Vino の所在地はこちら。冬休みにパリに行かれるという幸運な方、ご参照下さいませ:
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