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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

イーストマン・コダックの盛衰からアメリカの製造業は何を学ぶ?

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「今日のコダックの株価は何と67セントでした。」と、今日のAmerican Public Mediaのラジオ番組は始まった。コダックの資金状態は大変悪化しており、もうじき会社更生法申請という噂もあるらしい。

かつて、カメラのフィルムならやっぱりコダックと言ってはばからない人もいた。番組によると、何と1975年には、コダック社はすでにデジタルカメラのプロトタイプを完成させていたらしい。

しかし、会社は30年前に大きな過ちを犯したという。収益源のフィルム生産に特化するために、カメラの生産をすべて海外に手放したのだった。デジタルカメラが主流になってから再びカメラの自社生産を試みたが、社内にはそのノウハウはもう残っていなかった。

かつては62,000人いたコダックの社員は、今では7,000人を切る。コダックの社員だと言えば必ず銀行の住宅ローンの審査をパスした時代は、既に過去のこと。

今日の大企業も将来はどうなることか、誰にもわからない...のです。


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