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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ブレインストーミングの威力

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新しい事業のミッションについては、3人とも一致している。だが、それを表現するタグラインについて、なかなか合意に達しない。二つの候補は、どちらも一方の強い反対にあって、こう着状態。ウェブサイトはほとんど完成しており、早くお披露目したいのに....

そこで、パートナーに提案した。オンラインでブレインストームしようと。今の二つの候補を含めて、今一度タグラインの候補を思いつく限り書き出すこと。どれ一つ消さない。デッドラインは今日のxx時。その後、3人でその候補をそれぞれ吟味し、結論をだす。そして結論を出した以上、とにかくそれでしばらく突っ走る。

パートナーは二人ともこの提案に賛成。一晩それぞれアイデアを絞り尽した後、翌朝電話会議が始まった。

「リストを一つ一つ読み上げるより、まずはなぜこの候補を思いついたか、基本的考えを話し合いたいわ。」

「オーケー。」

話し合いが進むうちに、ふとメモしたラインに3人とも注目。「これが一番ぴったりするんじゃない?」「私もそう思う。」「私も。」

結局、前の晩3人がそれぞれ苦労して挙げた候補のどれとも違うものに決まった。では前の晩に費やした時間は無駄だったのかというと、そうではない。何を一番伝えたいか真剣に考えたからこそ、3人とも翌朝驚くほど簡単に意見の一致をみた。

ブレインストーミングというプロセスの威力、実感しました。

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