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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ポートランドで「もったいない」に触れる

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週末はポートランドへ。日本庭園で開催中の、"Mottainai: The Fabric of Life... Lessons in Frugality from Traditional Japan"という特別展を観てきた。

主催者の一人、川崎啓さんは、京都の寺町通りで日本の古布を紹介するギャラリーをされている。木綿という便利な繊維が日本に入ってくる以前、庶民がどのような努力をして着るものを作っていたか、どんなにものを大切にしていたか、啓さんのコレクションは雄弁に語ってくれる。

糸にできるものはことごとく何でも使っていた、というのが実態。書き損じの紙も捨てず、紙縒りにして藤の繊維と一緒に織り上げたりしたのだという。
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そんな苦労から解放してくれる木綿は、庶民にとってそれこそ大切なもの。ほんの小さな端切れも無駄にすることは許されなかった。「米三粒包める大きさがあるなら、決して捨てるな。」といわれたほどだった。襤褸はそんな貴重な木綿の布を無駄なく使った結果出来上がっていった。
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使い捨ての時代を経験して、資源にはやはり限りがあることを改めて知った私たちが見直すべきは、この襤褸をまとっていた時代の人々の生活なのだと思う。

こんな素晴らしいショーを開いてくださった啓さんに感謝するとともに、このショーがどこよりも日本で開かれるべきだと、強く思う。

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