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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

再発見したい:日本が捨てた宝物

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「漆芸-日本が捨てた宝物」(更谷富造著)を読了。

プロローグからの引用:

日本の名工たちが技の限りを尽くした黄金の漆芸品は、長年にわたって何の歯止めもなく大量に海外へ流出して行った。その漆が今、ヨーロッパやアメリカで多くの美術愛好家たちを魅了しているということを、まず皆さんに知ってもらいたい。

著者は、ウィーン、ロンドン、シカゴで通算18年間、欧米の美術館や貴族が所有する日本の漆芸品の修復に携わってきた。日本ではもはや見られないような最高級の漆芸品の膨大なコレクションをお城に持つ貴族がいる。そんな体験から、こうも語る。

日本文化を日本の国家戦略として活用していけばいい、というのが僕の考えだ。海外からお金を持ってくるために、最も有効なものが「日本にしかないもの」だ。それをどう生かすかをじっくり考えようということだ。

あまりに共感し、一気に読んでしまった。

著者の更谷さんは、現在本拠を北海道の美瑛に移し、修復と後継者の育成、そして創作活動にいそしんでおられる。更谷さんの作品は、こちらで見られます。

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