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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ターゲット(対象顧客)の絞り込みには勇気がいる

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Aさんいわく、「サービス内容をそういう風に狭く定義してしまったら、対象顧客が狭まってしまうじゃないか。もっと対象を広げないと。」

Bさんが言うには、「そんなにサービス内容を一般化してしまったら、他の団体とどこが違うのか、わからなくなってしまうじゃないか。顧客は誰か、もっと明確に定義しないと。」

教科書的に言うと、Bさんの言うとおり。対象顧客を設定し、その顧客層向けにサービス内容を明確化し、他社との差別化をはかるべき。

でも、実際にビジネスを立ち上げるとなると、リストアップした顧客候補の一人あるいは一社でも落としたくない。あの人も、この人も、この会社も、みんなお客になって欲しい、とつい思ってしまう。彼らがノーと言ったら、一体どうやって売上を確保できるのか、不安になってしまう。そしてどんどん対象顧客の範囲が広がっていく...

不安を抱きながらも、あえて「自分たちはこういった層は顧客対象に含めない」と宣言するには、勇気が必要、です。

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