日本は沈んでいくタイタニック号?
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昨日は、University of Washingtonに来られている、神戸大学大学院国際協力研究科教授の木村幹先生の講演会を聴きに行っていた。Japan Young Professional Groupという、ワシントン州日米協会傘下のグループ主催のイベントだった。
先生は私と同じく大阪出身。歯に衣着せぬ口調で、かつてはNo.1 になりかけたこともある日本の、経済的&政治的地盤沈下をまざまざと見せつけてくれた。「日本はゆっくり沈み始めたタイタニック号のよう。だがその沈みようは速度を増している。」
当たり前なのだけれど、直視しづらい事実...日本やアメリカの輸出入における中国の比重は高まっている一方、中国の貿易相手国としての日本やアメリカの比重は、どんどん低下している、ということ。
日本の政治家および政党に今何が必要か?という質問に対し、先生の答えは明快だった。
"Japanese politicians still have illusion. They should get rid of it." (日本の政治家は未だに幻想を抱いている。それを捨て去らないとだめだ。)
ここで、カエサルの「人は見たいものしか見ない。」という言葉がよみがえってくる。現実を直視して、なおかつ絶望せずに次の世代が希望を持てるような国のビジョン、戦略を策定し、国民に訴えかける....そう簡単にできることではない。あえてその努力を続けている、一部の政治家の方々は、本当に偉いと思う。
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