日本文化で差別化できる - 食文化の場合
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昨夜は知人の誕生日を祝うため、シアトルのお寿司屋さんに集まった。知人とは30年以上の知り合いという板前さんが、腕によりをかけて作ってくださったお料理。その一品一品が、それこそため息が出るほどおいしかった。
板前さんは、44年前に「包丁一本持って」日本からシアトルに来られたのだという。「アメリカ人は何に対しても強気だけれど、寿司のつくり方や日本食の味わい方は全くの素人。だから、あくまでもこちらが自信をもって、強気で『違う!こうなんだ!』という態度でいたら、逆にとても素直になるんですよ。それが44年続けてこられた秘訣かな。」
私が30年前ペンシルバニアの片田舎の高校に留学していた時、日本人は刺身(raw fish=生魚)を食べるといったら、クラスメートは一斉に私をからかった。池の中から死んでいる魚をつまんで、私に「食べてみろ」と迫る、意地悪な子もいた。
それが今では、シアトル近辺だけで、お寿司を出す店が180以上あるという。あの板前さんをはじめとした方々の努力とともに、より高まるヘルシー志向が、アメリカ人を日本食に向かわせるのだろう。
簡単にまねできないのが差別化なら、日本食は最大の差別化要因。お寿司だけでなく、いろいろな日本食が世界進出すべき時ですよ。
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