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対抗構図でのファシリテーションの必要性

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人それぞれ物事の捉え方は異なります。バックグラウンドだけでなく、思考の方法、さらには自分の意見を表に表明していく方法が異なるため、当然のように意見として表出する内容は千差万別です。

特に、会議の席では意見の出し方、さらにはディスカッションの中での対立など、様々な事象が発生します。打合せでファシリテーターの必要性を感じるのは、そのような意見がまとまらない状態のときです。

クライアントとの打合せなどでは、基本的に対抗構図(1対1の構図、つまりクライアントとコンサルタントの対峙での打合せなど)になりますので、発言をしている人、そして議事進行をしている人を含め、いわばこちら側とあちら側に分かれてしまいます。当然立場も異なりますので、それぞれの意見や考えが平行線をたどることが多く発生します。そんなときに、立場を離れてファシリテーションを行う人が必要になるのですが、多くの場合には、平行線のまま議論が進み、どこかで妥協点に到達します。

打合せを効率的に行うためには、実はどちらの所属であっても、中立的にファシリテーションを行う立場の人物が必要になります。そのような役割を担う人がいない対立構図の打合せでは、時間がかかるだけでなく、落ち着いた結論に対してお互いに不満感だけが残ります。

対立構図での打合せではファシリテータが存在する場合の効果は絶大だと思います。敢えて立場を捨てて、自らファシリテータを買って出る人の存在があれば、多くの打合せは時間だけでなく、効果も大きくなります。

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