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Windows XPのリプレースはWindows 7でいいの?

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(……きこえますか…きこえますか…情報システム部と企業経営者の…みなさん… 今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています…Windows XPの代替は…Windows 7…にしては…いけません…Windows 7の…メインストリームサポートは……Windows 8より3年早く終わります…Windows 8です…Windows 8に…アップグレードするのです…私は…イスカンダルのスターシャ)

新旧合わせたネタで掴みはOKとなったところで、真面目な話です。

Windows XPは2014年4月9日(日本時間)に製品サポートが終了します。同じ日にOffice 2003の延長サポートも終了します。

あと237日です。

宇宙戦艦ヤマトがワープしまくってもイスカンダルまで往復できそうにない日数しか残っていません。

企業の情報システム部門の方はWindows XPのリプレースの最終段階かと思います。XPで使っていたパソコンは買い替えになることが多いでしょう。同時にOfficeのバージョンが上がって、Office 2003までの慣れたユーザーインターフェイスから、リボンUIに変わらざるを得なくなります。買い替えの費用と従業員再教育の手間は膨大です。切り替えた後は、社内の問合せ対応も必要になります。

Windows 8はUIが大きく変わっただけでなく、XPモードがありません。少しでもスムーズに移行できるように、Windows 7にリプレースする企業は多いと思います。

このあたりの事情はよくわかるのですが、あえて申し上げます。

Windows 7のメインストリームサポートは2015年1月13日に終了、延長サポートは2020年1月14日に終了します。

つまりXPをWindows 7に置き換えて一安心したその翌年に、早くもメインストリームサポートが終了し、さらに6年後にはまたしても延長サポートが終了です。

Windows 7に移行した企業は、来年以降に購入するパソコンもWindows 7にダウングレードして使うのでしょう。では、それをいつまで続けるのでしょうか。XPがないと動かないアプリケーションやシステムを、リプレースする計画を立てていますでしょうか。

この秋に発売されるWindows 8.1のプレビューが、すでに公開されています。一部で期待された懐かしいスタートボタンの復活はありません。スタートメニューに戻るだけです。マイクロソフトは後戻りはしないでしょう。いつかは新しいUIを受け容れなければいけません。

Windows 8のメインストリームサポート終了は2018年1月9日、延長サポート終了は2023年1月10日です。

Windows 7より3年長いです。

今回のWindowsリプレースを機会に、社内のIT環境の計画を見直してみてはいかがでしょうか。Windows 8に移行できないアプリケーションを洗い出して、それをいつまでにどうするのか、計画を立てておくことをおすすめします。

なお、Office 2003以前のリプレースは、プリインストールやスタンドアロンのOffice 2013ではなく、Office 365を検討することをお薦めします。詳細は次回で書きます。

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