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続:au版iPhoneで確認したい3つのポイント

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明日14日からいよいよ「iPhone 4S」の店頭販売が始まります。10月5日に書いた「au版iPhoneで確認したい3つのポイント」で予想した結果がどうだったのか、まとめておきます。

テザリングは使えるのか

ソフトバンク版と同様、au版iPhoneはテザリング非対応です。

3Gでテザリング可能にしようとすると、今回発表された料金で提供する事は難しいと思われます。テザリングが必要な人はiPhoneユーザの一部ですから、テザリング機能でソフトバンクに差を付けて料金を高く設定するよりも、ソフトバンクと同等の機能で価格競争するわかりやすさを優先する戦略を取ったのでしょう。テザリングをしたい人をauのAndroidに誘導する棲み分けの戦略とも言えます。

今後はどうなるでしょうか。iPhone4Sの正式発表前に噂された「WiMAXに対応した全く新しいiPhone5」が本当に存在するのかわかりませんが、auが3G対応のみのiPhone4Sでテザリングを解禁する可能性は、限りなく低いと考えています。

料金プランはどうなるのか

auのスマートフォンの料金プランは、月額5,460円の「ISフラット」が基本です。これに機種や購入時期によって割引額が異なる「毎月割」が適用されます。

iPhoneの場合も、基本は月額5,460円の「ISフラット」と毎月割2,140円です。ただし、「ISフラット iPhone スタートキャンペーン」を適用するとパケット通信料の上限は最大24カ月間4,980円になります。

「ISフラット iPhone スタートキャンペーン」は2年間の期間限定ですので、月額5,460円の「ISフラット」に毎月割が2,620円になったと考えた方がいいでしょう。iPhone以外のスマートフォンとバランスを取るために、あくまでも「ISフラット」で特別扱いすることなく、毎月割で調整したと見ることができます。

単純に毎月割を2,620円にしなかったのは、毎月割を2,620円にすると24回分で62,880円となって、16GBモデルの本体価格51,360円を上回ってしまうからと思われます。初めから「実質マイナス9,720円」というのは、さすがに言いにくいでしょう。

ぱっと見た目をソフトバンクに合わせつつ、これまでの価格体系との整合性はしっかりキープする、auのしたたかさが感じられます。

修理はどうなるのか

iPhoneは「安心ケータイサポート」に加入できないことが、正式発表されました。

iPhoneの保証サービスは、Appleが提供する保証サービス「APP(AppleCare Protection Plan)」が用意されています。料金は7,800円です。iPhoneは利用者が自分でバッテリー交換することができませんので、バッテリー交換の修理代とほぼ同等の金額と思えばよいでしょう。APPの保証内容は、「安心ケータイサポート」と同じではないことに注意してください。

10月13日追記:なお、auではiPhone 4S購入と同時にAPPに入る場合は、分割払い(325円/月)が可能です。

米国ではさらに手厚い保証を受けられる「AppleCare+ for iPhone」が発表されましたが、日本ではまだ動きがないようです。

日経新聞のスクープから始まり、AppleのiPhone4Sの発表、ジョブズの死去、auとソフトバンクの料金発表と続いた激動の3週間は、ようやく終わりになりそうです。

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