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au版iPhoneで確認したい3つのポイント

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日本時間の未明にAppleから発表された「iPhone 4S」は、日本ではソフトバンクだけでなくauも販売することになりました。iPhoneの話題でケータイ業界界隈はしばらく賑やかになりそうです。

ソフトバンクとauの通信方式の違いにより、au版iPhoneの使い勝手はソフトバンク版と全く同じというわけにはいかないようです。製品仕様上の違いに加えて、私は、以下に注目しています。

テザリングは使えるのか

iPhoneは以前からテザリングに対応していましたが、ソフトバンクが日本で発売するモデルはテザリングが使えないようになっていました。au版でテザリングができるようになるでしょうか。

Appleの正式発表の直前の時点で、「WiMAXに対応した全く新しいiPhone5が存在し、auはiPhone5を販売し、ソフトバンクはiPhone4Sを販売する」という情報がありました。今回の発表にはWiMAX対応モデルの話は出なかったようですから、auから発売されるモデルは3G対応のみとなります。

auはスマートフォンで増加するトラフィックをWiMAXに流そうとしていて、9月末の秋冬の新機種では、WiMAX対応機種が一気に4機種アナウンスされています。

人気集中が予想されるiPhone4Sで、auがあえて3Gのみでテザリングを解禁するのか、気になります。

【予想】au版iPhone4Sはテザリングに対応しない。テザリングを解禁しなくてもソフトバンクと同等になるだけで、国内での競争が不利になるわけではない。テザリングをしたい利用者にはAndroidを勧めるという棲み分けをするのではないか。

料金プランはどうなるのか

auのスマートフォンの料金プランは、月額5,460円の「ISフラット」が基本です。これに機種や購入時期によって割引額が異なる「毎月割」が適用されます。ソフトバンクとの競争やauの他のスマートフォンとのバランスを考えて、どのような料金になるのか、気になります。

【予想】基本メニューはISフラットのままにして、毎月割の金額でソフトバンクに合わせてくるのではないか。

修理はどうなるのか

ソフトバンクの月額498円の「あんしん保証パック」は、携帯電話の水濡れ、盗難・紛失、故障などのトラブルの場合に、無償または優待割引を受けることができるようになっています。ただし、このサービスはiPhoneには適用されません。iPhone専用の保証メニューが別に用意されていますが、充分な内容とは言えません。このため、iPhoneの修理や故障の場合に、結果的に新しく買い直しとなってしまうことがあります。

auの月額315円の「安心ケータイサポート」は、auのスマートフォンも加入できます。

iPhoneの保証メニューがどうなるのか、気になります。

【予想】Appleとの関係上、iPhone4Sは安心ケータイサポートの対象機種にならないのではないか。

さて、どうなるのか。auの正式発表を楽しみに待ちたいと思います。

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