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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

続:こんな時、何を使って作るか?

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こんな時、何を使って作るか?」で「理想は、Accessがブラウザ上で動くことです。データをクラウドのSQL Azureに置いて、ブラウザで動くAccessで簡単にアプリケーションを作れるようになるといいですね。」と書きました。

イノベーションの新時代を読む」でご紹介したM・S・クリシュナンとC・K・プラハラード共著の「イノベーションの新時代」の中で、ウェブアプリケーションの開発プラットフォームとして「コグヘッド(Coghead)」が挙げられています。この本を読んだ感じでは、どうやらこれがブラウザ版Accessに近いようです。

「そろそろ日本に上陸してくるかな~」と期待してWebで調べてみたところ……残念ながら会社がなくなっていました。

こちらの記事によると、この分野は「Online Access(MS Accessのオンライン版)」と呼ばれるようです。Cogheadは2006年10月頃から注目されていました。2008年1月にはCoghead 2.0をリリースして、Amazonのクラウドサービス「Elastic Compute Cloud (EC2) 」上で、5ユーザーまで月額49ドルのサービスを提供していたようです。

しかし、2009年2月にSAPがCogheadの知的財産を買い取って、操業停止になっていました。すでにCogheadのWebサイト(http://www.coghead.com/)も消えています。

2008年秋以降の不況で経営が厳しくなったのか、将来は有望とみてSAPが買収したのか、詳細は不明です。いずれにしてもこのようなサービスを自分のアプリケーションを作りたいユーザが使えなくなったのは残念です。

こうなると、やはりマイクロソフトにMS Online Access for Azureをリリースして欲しいところです。砂金さん、よろしくお願いします

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