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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

1万円と3千円

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保険会社アリコジャパンは、顧客情報が流出した件で、実際に情報が流出した顧客に1人1万円分の商品券、可能性はあったが結果的に流出がなかった顧客に3千円分の商品券を送りました。総額は5億円だそうです。(関連情報)

1人1万円が今の相場のようです。クレジットカードの番号を変えなければいけなくなったり、しつこい勧誘の電話かかってきたりすることを考えると、1万円もらっても割に合わない感じがします。ただ、会社側としてはあまり金額が大きくなると経営に影響するわけで、このあたり難しいところなのでしょうね。

昨日から幕張メッセで「CEATEC JAPAN 2009」が開催中です。

展示会会場の周辺に出没するのが、「新人研修で名刺交換させてください。」と近寄ってくる謎の若者です。今回もすでにCEATEC会場付近で目撃報告が上がっています。なぜか都内の大きな交差点にも現れるようです。

ここで年長者の余裕を見せて、「いやー、新人研修とはたいへんだねー。どれどれオジサンが協力してあげよう。」などと考えるのもいいですが、その前に、ここで渡した名刺がどうなるのか、ちょっと気にした方がいいのではないでしょうか。

本人から直接受け取ったばかりの名刺は、最新の個人情報が記載された価値の高い情報です。勤務先や肩書きで、年収を想像できます。ご丁寧に携帯電話の番号まで入っているかもしれません。

うっかり渡してしまうと、近日中に先物取引や投資マンションの勧誘電話が勤務先に殺到する可能性が考えられます。

日常業務を離れて展示会に行くとつい気が緩みがちですが、個人情報の管理に十分ご注意されることをお勧めします。

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