人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「当たり前」はあくまでも「自分にとって」なのである。

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OJT研修もほぼ終盤になってきて、9月からは早くも「OJTフォローアップ研修」がスタートします。3月から1月までOJTにずっと関わっているので、ほぼライフワークのようになっています。

OJT研修で力説することの一つに、「自分にとっての当たり前」と「後輩にとっての当たり前」というのは全く違うということです。

先輩は、つい、「当たり前」だと思うことを説明から省くことがあります。
「当たり前」には「常識」とか「うちでの基本」とかいう言い方も含まれます。

先日、百貨店企業のOJT研修を担当したところ、あるOJTトレーナーがこんなことをおっしゃっていました。

「そう言われてみれば、自分が新人だった時、先輩がしょっちゅう口にする『プロパー』が何を指しているかしばらくわからなかったわ」

百貨店の「プロパー」と言えば「定価」のことで、「これ、プロパーから2割引き」などという使い方をします。でも、それが新入社員にはわからないというのですね。

その話を聞いて、私はこんな話をしました。

「人事や人材系では、『プロパー』といえば、『正社員』のことだったりします。業界や職種で異なるんですよね」

すると、「えー、そうなんですかー。正社員のことなのかー」と驚かれました。

さらに言えば、昔、製薬企業の現在で言う『MR』のことを「プロパー」と言っていました。30年くらい前までは「プロパー」で通じたと思います。こちらは、「プロパガンダ」(宣伝)などのプロパーです。

父(内科医、現在86歳)は、よく「●●製薬のプロパーが」といった話をしていました。

同じ「プロパー」でも、「定価」「正社員」「現在のMR」と意味は多様です。

「当たり前」と思っていることというのは、案外狭い範囲の「当たり前」で、少なくとも組織の新規参入者には決して「当たり前」ではない。

そして、これは、新規参入者だけではなく、「他社」など異文化の方との関係ですべて言えることです。

よく気になるのが、「上期」「下期」といった表現。

私の勤務先は、1月にQ1(第一四半期)が始まり、12月にQ4が終わるといういわゆるカレンダー通りなのですが、日本企業の多くは、「4月から3月」が会計年度でしょうし、そうでない企業もまた数々あるはずです。

たとえば、「11月から10月まで」「6月から5月まで」なんていう企業もありますし、以前在席していた外資系企業では、7月に第一四半期がStartでした。

というわけで、他社の方がおっしゃる「上期の予算で」などという言葉は、まず、「上期とは、4-9月のことでしょうか?」と確認するところから始めます。


「当たり前」はあくまでも「自分にとっての」であることを忘れないようにしたいものです。

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オフィスにいるpepper君は最初から様々な芸が埋め込まれていますが、その中に「当たり前体操」ってのがあって、たまにやってもらっています。くだらないのだけれど、疲れた夕方など、なんだかほっこりします。



YouTubeにあったので、リンクしておきますね。

https://www.youtube.com/watch?v=BUSyCGUcT4w

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