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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

【OJT】自分で考えろと言われ、なんでもっと早く聴きに来ないんだと言われる、件。

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「自分で考えてみて、と言われ、考えた。ずーっと悩んで、調べて、調べてもわからなくて、また、自席で悩んで、考えていたら、OJTトレーナーから声を掛けられて、これこれで悩んでいます、と言ったら、『なんでもっと早く訊かないんだ!もっと早く訊けよ』と言われたことがある」

と、今年初めてOJTトレーナーに任命された中堅社員の述懐です。

「もっと早く訊けよ」と言うから、質問しようと思うと、先輩はいつも忙しそうで、席にもいないし、誰に訊いたらいいのかもわからなく、たとえ、席にいて、忙しそうでも勇気を振り絞って質問すれば、「忙しいから後にして」と言われ、そのまままた数時間経過して・・・。

そんなことも、「OJTあるある」です。

そうかと思えば、「質問しに行くと、『自分で考えてごらん』と言われたり、『自分で考えて、調べて、もう駄目だというときは質問していいよ』と言われたりして、じゃあどのタイイングで質問すればよいのかわからない」という嘆きもあります。

「もう駄目だというとき」ってどんな時?

万策が尽きたかどうか、は、素人に判断付かないわけで。


新入社員は、「早く訊きに来い」と言われたり、「もっと自分で考えてみろ」と言われたり、
質問したくても、「忙しいオーラ全開」の先輩にたじろいだり、
「そんなの気にせず、声をかけていいよ」と言われても躊躇したり。

そんなことを日々、悩んでいるわけです。

ま、そういう体験もまた、仕事を覚える過程である程度必要なことではあるのでしょうが。


ただ、一つ言えることがあります。先輩、あまり怖い顔して「寄るな触るなオーラ出しまくり」は辞めた方がいいですよ。新人だけじゃなくて、誰もが近寄りがたいと思ってしまうので、いつでも声かけて大丈夫なムードを出している人のほうが、周囲はありがたいものです。

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新入社員も鈍感力を磨くことが必要かもですね。

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