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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

自分の仕事が誰に「貢献している」かを考えるだけで、抑うつ状態を軽減できる、とか。

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今年もスタートしました。PMシンポジウム2015。本年は、9月3日(木)-4日(金)。
私、明日2日目の午前2.5時間セッションを担当するのですが、初日の今日は、のんびりと基調講演からフル参加。

色々学ぶところの多いセッションばかりでした。「東京駅の駅舎復原プロジェクト」とか「システム思考とデザイン思考」とか。

で、今日3つ目に参加した「ドラッカーとメンタルヘルス」の講座で、臨床心理士・尾崎健一さんが「貢献感」と「抑うつ状態」の話をなさっていたのが印象に残りました。

人は、誰かに「貢献している」という風に感じられると、確実に「抑うつ状態」が改善?軽減するのだそうです。ちゃんと実験したようです。

で、この貢献ですが、尾崎さんは、3つの軸で考えてみて、とおっしゃっていました。

●大きな視点:社会、世の中にどう「貢献している」と思うか
●中くらいの視点:会社や所属組織にどう「貢献している」と思うか
●小さな視点:家族など身の回りの人にどう「貢献している」と思うか

「貢献していると思うか」「思わないか」という「Yes・No」「0か1か」ではなく、あくまでも「どんな風に貢献しているか」を考えるというもの。

たとえば、私の仕事だったら、

●世の中にどう貢献? : 私の研修に参加したり、私のコラムやブログを読んだりした方が、「方法がわかった」「すっきりした」「明日から頑張る」「笑えた」などと思ってくださり、元気になったとか仕事がうまく進むようになったなどと思ってくださること、など

●会社や組織にどう貢献? : 売上利益に多少は貢献、営業がまとめてきた案件をきちんと対応、など

●身の回りの人にどう貢献? : 少なくとも両親は喜んでいるな、など

などと整理してみると、それだけで、「メンタル的」に「プラス」になるというのです。

なるほどーですね。

これ、心で考えるだけではなくて、書き出したり、他者と話してみたりするとより良さそうです。


何か思い悩む人がいたら、「誰に貢献?」という問いを投げかけてみるのもよいのかも。

「貢献」が難しかったら、もっと平たい言葉で、「誰を喜ばせているの?」でもいいですね。

・・・と書いて来て、ああ、以前同じことを書いたな、と思い出しました。

このコラムは、「仕事とは何か?」だけれど、今日のお話では、「貢献」を感じることが、「うつうつした気分」から脱却するきっかけになるといったものでした。

ふむふむ。

明日4日のセッションは、100人を超える方にお申込みいただいているようで、楽しみです!
昨年までと似たようなテーマではありますが、切り口と内容をかなり変えましたよぉ~♪


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以前、「日経情報ストラテジー」に長く連載なさっていたのだそうです。それをまとめた本はコチラ。

ドラッカーとメンタルヘルスの組み合わせ、斬新!

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