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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

宴会幹事もプロマネ修行?

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「新入社員には、絶対、宴会幹事をさせてみたい。あれ、プロジェクトだもんな」という話が先輩社員の口から漏れます。

「そうそう、案外大変なんだよ、段取り」
「ゴール決めないといけないし、計画立てる必要あるし、一筋縄でいかない偉い人とかやっかいな人がいて、店選びだの会費回収だの、大変なことがたくさんあるもんなー」
「その上、宴会中も各方面に気を配って、とにかくつつがなく終える、お金も過不足出さずにうまく納める、後日、会計報告する、なんて、事前から事後まで目いっぱいTODOがあるもんね」

新人にばかり宴会幹事を押し付け、1年間、何回も幹事をさせる、というのもどうかと思いますが、一度もしたことないまま、年を重ねるのももったいない。

宴会の案内メールを書くことは、ビジネス(?)文書の練習になるし、誰かの好き嫌い(あるいは、アレルギー)に対する配慮も学べる。将来顧客との会食をアレンジする際に気を使うべきことを体感することにもつながります。

安全策のために事前に会費を集める、という方法を取る場合、「気持ちよく払ってくれる人」「めんどくさいこという人」などいて、人の違いを知ることもできるかも知れないし(知らなくていいことも知ってしまうかもしれませんが)、普段、こういうことでもなければ言葉を交わさない年長者と会話するチャンスにも恵まれる。

だから、一度や二度なら体験しておいて損はしないもの・・・なんでしょう。宴会幹事。

そういえば、新入社員から「幹事としての失敗談」を聴いたことがあります。

●「送別会だというので4000円の花束を準備しておいたら、”うちは一律3000円と決まっているの!”と後で叱られた」
●「学生気分で、安い居酒屋を予約しておいたら、先輩から”部長もいらっしゃるのだから、もっと『高級な居酒屋』に変更しなさい”と指導が入った」
●「無礼講だと言われたので、ため口聞いたら、怒られた!」などなど。

若気の至り、経験不足から来る失敗。あるいは、「そういうルールあるならあらかじめ教えておいてよ、先輩!」というとほほな話。いろいろありますが、笑いながらこういう話を披露する新入社員。 ひとことで言えば、ほほえましい。

・・・さて、前ふりから一転、宣伝です。

今年も「PMシンポジウム2011」が開催されます。14-500人を集める、PMのための大きなイベントです。ありがたいことに、2007年から5年連続でお声がけいただき、今年も一コマ持つことになりました。

今週末、7月29日(金)までの申し込みに「早期割引」が適用されるようです。(申し込み自体は8月22日まで受け付ける、と書いてあります)

PDU、CPU、知識ポイント(ITコーディネータ)が取得できます。

PMシンポジウム2011(2011年9月8日(木)-9日(金)開催】
http://www.pmaj.or.jp/sympo/2011/main.html

【田中淳子のセッション:「若手を育てる!生きたOJTのススメ」(2011年9月9日(金)10時~12時半、2.5PDU】
http://www.pmaj.or.jp/sympo/2011/abstract/a_9.html

★IT業界の方も多いのですが、建設やその他の業界の方も大勢来場されています。
私のセッションは、ITに特化した話は一切ありませんし、演習もたくさんありますので、「参加型でわいわい学びたい」という方にはぜひお越しいただければと思います。

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