SBは、iPadを奇貨とせず、800MHz帯取得による無線ブロードバンド網整備に集中せよ
大いに話題と共感を呼んだ、「光の道構想」についての孫正義氏と、佐々木俊尚氏のUstream中継された徹底討論。私は終わりの方で語られた、iPad SIM ロック問題についての孫氏の以下のような趣旨の弁明に大いに幻滅しました。
「800MHz帯(DoCoMo,au)は4倍の到達率だが、SBはその帯域を持っていない。だから、電波で戦えない分、別の武器(iPhone,iPad)で戦う」 舘田氏のコメント
「坂本龍馬が苦労して手に入れた武器を幕府にも与えたか?」 まとめは 筆者
ネットワークインフラや、携帯電話でブロードバンド革命を起こすという孫氏の情熱や実行力は大いに尊敬しています。1999年夏ごろのスピードネット設立に期待し、難しいと見るやのすばやいADSLへの方向転換、そして2004年秋の携帯電話参入での800MHz帯獲得運動、などなど本質を捉えて問題解決に向かわれる孫氏とソフトバンクグループはすごいとかねがね思っていたからです。
総務省(当時)を敵に回して、ブロードバンド携帯電話網に欠かせない800MHz帯獲得へ努力されたことは忘れません。
ITmedia モバイル:800MHz帯はどこが優位なのか? via kwout
しかし、逆に孫氏はその本質的な問題解決への努力を後回しにされようとしているように思いました。
iPadという大いに人気のある、マンマシンインタフェースを奇貨として留め置くことで、ユーザーには理想的なDoCoMoのインフラを使わせないように妨げる結果を招かれています。
ブロードバンド携帯電話革命を志向された孫氏が、その革命を妨げる最大の障壁に今なろうとしていることを自覚し、携帯電話インフラ会社としての本分に立ち返り、何らかの形で無線ネットワーク網を整備すること、例えば電波オークションによる帯域の有効活用、再編こそが集中して取り組むべき本分だと思います。
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