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Facebookが新たなキラーコンテンツ,"Questions"を正式アナウンス

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Facebookが噂の新Q&Aサービス,"Questions"を正式にアナウンスした。

多くのブログメディアに取り上げられて(TechCrunch, Mashable, VentrueBeat, InsideFacebook, TheNextWeb)おり,Facebookの新たなキラーコンテンツになるのではという期待感が高まっている。当記事では,それぞれから重要なポイントを集約してご紹介したい。
 
 
まず新機能 Questions は正式アナウンスされたが,5億人全ユーザーにリリースされているわけではなく,約300-500万人のβテスターによるテストが始まっているとのこと。ただし近日,全ユーザーに開放される予定のようだ。

その機能はシンプルだ。ひとことで言うと,Facebook全ユーザー(友人などへの限定した相手への質問機能は現時点ではないようだ)5億人に対してのQ&Aサービスで,日本で言うと「はてな」の人力検索,「教えてGoo」,「Yahoo!知恵袋」などに相当するものだ。

MashableやTechCrunchに掲載されているβテストユーザーの画面で機能を追ってみよう。

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【出所: Mashable】

まず左メニュー,ゲーム,アプリケーション,写真などと同等の機能として「Questions」が表示される。

そして質問を投げるには,ウォール(自分用の掲示板)からステイタス・アップデイトのような形式で質問を記入し,「Ask Question」をするだけだ。ただし気をつけたいのは,現時点ではステイタスや写真と異なりプライバシー設定機能がなく,完全なパブリック,つまり5億人全ユーザーに届くという点だ。

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【出所: TechCrunch】

ただしFacebookでは,質問内容ごとに専門家と想定される人物を独自分析(おそらく質問に付与できるタグ等で,興味対象と指定しているユーザーや支持の高いユーザーを分析するのではないだろうか)し,それを表示する機能を検討しているようだ。これにより,多数の回答が来ても,友人ないし専門家の回答を見分けることができるというわけだ。これはソーシャル・ネットワーキング上の関係性でキーとなる「信頼と同好」を重視したアプローチだ。

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【出所: Mashable】

また上記画面のように,単純な質問だけではなく,投票形式で簡易アンケートを実施することも可能となっている。さらに写真をベースにした質問(この動物の名前をご存知ですか?など)もある。Mashableによると次のような機能が用意されるようだ。

  • 写真質問機能: 写真を同時掲載して,それに関する質問を付与する機能
  • 投票機能: 投票形式で多くのユーザーから簡易アンケートをとる機能
  • タグ機能: カテゴリー分類するためのタグ機能。QAディレクトリを構築するのが狙いだろう
  • トピック探索機能: カテゴリーを選択できるドロップダウンメニューなどの機能
  • フォロー機能: 特定の質問をフォローすることで,回答が入るとアテンションされる機能

 
このFacebook Questionsが狙うのは「人類の暗黙知を活用した検索エンジン」だろう。そもそもソーシャル・ネットワーキングの草分けとも言える Friendster(米国トップSNSは,FriendSter → MySpace → Facebook と推移している)が登場した時に,一部イノベータの間では「新しいGoogle」として注目されていた。

その意味するところは「人による検索エンジン」ということだ。Googleが世界中のWebサイトを収集分析し「形式知の集約」を狙っているのに対して,Friendsterは友人に質問することで「暗黙知の集約」を図れる点が新しかった。ここでポイントは,人類の持つノウハウのうち形式化できるものは10%にも満たないといわれていること。つまり重要で最新の知見は人の頭の中にこそあり,それを検索エンジン化するのは困難だということだ。

Facebookはいまやアクティブユーザー5億人で,しかも5ヶ月ごとに1億人が増加している人類英知の輪だ。このQuestionsが軌道にのれば,人類は,究極的な暗黙知の活用ツールを得ることになるかも知れない。また同じような狙いを持つ Yahoo!Answers, Quora, Mahalo, Aardvark, ask.com などにとって決定的なライバルの登場と言えるだろう。それはTwitterにとっても同様だ。
 
 

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