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プロダクトマネジメントとイノベーション

やる気を引き出すコツ

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先日、ビリギャルこと小林さやかさんの近況記事を読みました。

元ビリギャル・小林さやか「米国名門大学院進学」決めた理由とは?

自身の体験や大学院での研究により「自分を信じてくれる人の存在が人を成長させる」、すなわちやる気を出すためには信じてくれる人がそばにいてくれることが必要と考えているということです。

これは自信の経験に照らし合わせても確かにそうだなと思います。

そして同時に思い出したのが以前にも感想を書いた逝きし世の面影」(渡辺京二 2005年)の一節で、江戸時代末期から明治初期に日本に来た外国人が強く印象に持ったこととして、江戸の子供たちが周囲の大人たちに大変可愛がられているということを挙げています。

その後江戸時代の子育てについて数冊の本を読んだところ、江戸時代の子供たちが非常に多くの先輩たちや大人たちに面倒を見られていたということを学びました。生まれた時は近隣100軒から200軒以上もの家から祝儀が届き、若者組も祝儀として盛大に凧を挙げてくれ、その若者組に入って躾を学んだり、10代の始めに遊学や奉公で大人の世界を学びながら成人してゆくというものです。

地縁と知縁のパワーを総動員して子育てをするこのようなシステムによって、子供たちはどこに居ても自分を見てくれる人がいて自分に大きな期待がかけられていることを肌で感じて生き生きとするでしょうし、同時に多様な生き方も学ぶことができるでしょう。一方で非常に大きなプレッシャーにもなるでしょうが、成長をとどまることを許さない強制力や頑張る心をかなり早い段階で植え付けることができると思いました。

欧米や日本では現代になってこのような総動員型の育成システムが見られなくなり、親と学校だけで子育てをしなければならず「やる気スイッチ」の入れ方がかなり難しくなったという記事もどこかで読みました。江戸時代に戻るのは大変でしょうが、小林さんが指摘する「子を信じる気持ち」はすべての大人が持っていたいと思いました。

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