フロー体験とオープンソース
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今日の日経夕刊では、一橋大学の野中先生がミハイ・チクセントミハイ氏のフロー理論の紹介をされていました。没頭する遊びの瞬間や高揚感、あるいはそれに至るステップを体系化した理論だと理解しています。
フロー理論は弊社代表の松下の専門領域でもあり、数年前より、先端技術者の意識、志向、勤務体系などがフロー体験とからまることによってその生産性を最大化するはずだという議論を繰り返してきました。また、コンサルティング先のR&D部門においても、まさにこの事象に相当する事例も見られ、さらに、これと逆をゆく場合の生産性の低さをも目にしました。
技術者に組織的にフロー体験をさせれば良いではないか。
そう思うのは自然な成り行きですが、企業の規範に束縛されることを嫌う技術者に組織的にフロー体験をさせることの難しさがあります。また、それを成果主義ベースで計ることはできるのか・・・。
勉強不足の私には技術一般を語る資質はありませんが、ソフトウェア分野では、コマーシャルオープンソースの次世代、あるいは、松下が編み出した造語「プロセルシューマー」と言われる、作る人・売る人・買う人が一体化する時代がそのようなフロー化人材を最大限に活かす時代になるのでしょう。実はそういう一体化した場は目の前に存在するのですが、「なるほど!」と気付く人が少ないのかもしれません。
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