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Googleからの収入がパッケージ収入を上回るOpera

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ソフトウェアを収入源にする方法が多様化する、という流れがいくつかのベンダから発生しているようだ、ということを前回のエントリで書きました。今回もその続きです。

12月7日の日経産業新聞によると、無料配布されているWebブラウザのOperaは、その検索機能を経由してGoogleへトラフィックを誘導することで、Googleから得られる収入が数カ月以内にはパッケージの収入を上回る、とのこと。

以前、Operaの無料版では画面内に広告が表示されていて、広告表示を取り去るには有償版の購入が必要でした。しかし、オペラ社は今年の9月20日に無料版から広告を取り去ると発表し、有償版の販売も止めました。いままで有償版として提供されていたものが無料でダウンロード可能になったため、無料版の人気は急上昇したそうです。

無料版Operaから広告を取り去ったとき、私は「これでOperaがシェアを取ったとしても、どうやって儲けるのだろう?」と疑問に思ったのですが、今回の報道でようやくその謎が解けました。

この報道を素直に受け止めれば、オペラ社は“トラフィックから収入を得る”ことを収入モデルとして選択し、その結果、広告による収入も、有償製品による売り上げも捨てて、主力製品を無償で配布するという決断をしたわけです。たぶん社内でも議論が分かれる、難しい決断だったことだろうと想像します。

それにしても、この収入モデルを支えている影の主役はGoogle。Googleをプラットフォームとしたビジネス、という世界が確実に生まれてきています。

そういえば、オープンソースでWebブラウザの「Firefox」を開発しているMozilla corp.も、GoogleやYahoo!とパートナーシップを組んでデフォルトの設定を提供しているようです。これが金銭の授受によるものなのかは分かりませんが、もしかしたらこれもOperaと似た収入モデルを採用しているのかもしれません。

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