コストや生産性に対する高い意識
私が新卒でサラリーマンになった1980年代初め、会社の電算室には、超大型のコンピュータが鎮座していました。そこで働いている人たちは社員ではなく、メーカーからの出向でした。今考えてみるとおかしいですよね。企業の心臓部にメーカーの人たちが入って作業している。しかも、社員はメーカーに任せっきりでよく分からない。これは、家に帰ったら、台所に八百屋さん、魚屋さん、肉屋さんがいて食事を作っている。そして、「この肉は少し高いですが、一番良いものだから大丈夫です。全部ウチに任せてください」と言ってるようなものです。
とにかくITはブラックボックス化していたし、良いソリューションも今ほどなかった。そもそも、非効率な流通経路でITのシステムが届けられていたため、コストが高くついていたのです。また、標準化も進んでいなかったので、コストを下げながらパフォーマンスを高めていく手法も浸透していなかった。ベンダーに任せっきりという状態が長い間ずっと続いてきたのです。しかし、そんな状況はどんどんと変化してきています。
デルは1990年代に日本市場に本格参入した新興企業です。そのため、日本の企業と何十年の付き合いがあるわけではなく、ましてや資本関係や人的関係があるわけでもありません。だから、デルのシステムを導入してくださるお客様というのは、革新的なマインドを持ったところが多いと感じます。
デルのお客様に共通しているのは、コストや生産性に対する高い意識です。そうでなければ、長年、ITを任せてきたベンダーからデルに切り替えてはくれません。
お客様にデルはIT支出の7割を新規開発に充てられるようになった、と話すと、みなさん「どうやって?」と身を乗り出して聞いてきます。日々、メンテナンスコストを抑えられれば、新規開発に予算を回して営業部門を支援できるのに……、会社はもっと成長できるのに……、そうしたことを問題意識として持っているのだと思います。身を乗り出してくるITリーダーというのは、経営の課題を理解していて、そのためにITは何をしなければならないか、を理解しています。私は日々お客様とお話しして、実に多くのことを学ばせていただいています。
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- [生産性]生産性って何ですか?[酔狂人の異説] at 2005/10/18 04:51
デルの浜田社長がITmediaのオルタナティブ・ブログで「コストや生産性に対する高い意識」というエントリを書いている。一見もっともらしい内容だが、大きな落とし穴がある。それは生産性とは何かということである。生産性に関する最大の問題は、ほとんどの人が生産性ではないものを生産性と誤解して誤った方向への努力をしていることにある。 「倉庫をいっぱいにするためのソフトウェア開発?」で引用した『ISBN:4478420408:title』中のセリフを再度引用しよう。 「君に言いたいのは、生産性なんてもの...