サムスンがWindows Mobile端末を発売する
英Vodafone、Windows Mobileを採用
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0611/07/news022.html
という記事があるのですが、英ボーダフォンは、2007年前半にWindows Mobileを搭載したサムスン製の端末を発売するようです。すでに英ボーダフォンでは、Treo製のWindows Mobile端末を販売していますが、新たにサムスン製も加わることになります。
一方、英ソニー・エリクソンはスウェーデンのUIQテクノロジー社の買収を発表しました。
Sony Ericsson、Symbian OS対応携帯ソフト企業を買収
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0611/08/news018.html
UIQテクノロジー社というのは、英Symbian社の子会社で、Symbian OSのユーザー・インターフェース"UIQ"を開発しています。UIQは、英ソニー・エリクソンの『P990』などで採用されています。
もともと英Symbian社は、ノキアやソニー・エリクソンなどの複数の携帯電話メーカーが出資している中立的な存在の会社で、その子会社のUIQも中立的な存在とされてきました。しかし、ノキアは独自に開発したSymbian OSのユーザー・インターフェース"S60"を採用しており、一方、UIQは、英ソニー・エリクソンが主導していることもあり、その実態にあわせて英ソニー・エリクソンがUIQテクノロジー社の買収に踏み切ったようです。S60もUIQも、これまでどおり他社へのライセンスは行われます。
というわけで、スマートフォン・メーカーとOSの関係をまとめると、まずノキアがSymbian (S60)、またモトローラは、これまでにSymbian (UIQ)とWindws Mobile端末を発売しています。また、モトローラはLinux Cosortiumにも参加しています。
サムスンはSymbian (S60)の新端末を10月のSmartphone Showで発表したほか、前述のようにWindows Mobile端末を2007年に発売する予定で、さらに、Linux Cosortiumにも参加しています。英ソニー・エリクソンは、これまでどおりSymbian(UIQ)の開発に力を入れています。あと、韓国のLG電子もSymbian (S60)の端末を10月のSmartphone Showで発表したばかりです。
携帯電話用OSとしてのSymbian、Windows Mobile、Linuxそれぞれの市場予測は、下記のレポートをご覧ください。
【特別レポート】携帯電話用OSの市場予測
http://blogs.itmedia.co.jp/london/2006/09/os_d348.html