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IT業界にどっぷり浸かって40年以上現役です。温故知新。人にとってITとは何かを問います。

初めまして!片貝孝夫と申します。

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私の社会人としての歴史は、ほぼコンピュータの歴史と同じです。
昭和40年代の始めのころ、電気機器製造業の「電子計算機導入準備室」に配属されて以来、今日に至るまで、40年以上、コンピュータの第一線で働いております。
昭和40年代の初めは、電卓もなく、コピー機も2分で1枚取れる程度のものしかなく、会社ではそろばんの音が常にパチパチしていました。そんなオフィスに電子計算機を入れようというのですから、天地がひっくり返るような騒ぎです。
コンピュータが普及して、私が一番嫌だったのは父親の権威の失墜でした。給与の銀行振り込みです。それまで、毎月25日に現金を持ってお父さんが家に帰り、いつもより少し贅沢なおかずで食事をしたのが、お父さんが帰らなくても、銀行から給料を下せてしまうようになったのです。このシステムを作るときが一番嫌でした。
私は別にコンピュータが好きではありません。仕事としてやってきました。しかしやるからには人の役にたたねばならないと思っています。このブログでは、ユーザの視点からIT業界を論じていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

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