マーケティングのはじめの一歩は消費者を理解することから。変化する消費者動向をとらえるためには仮説が大事。このブログでは消費者理解のための様々な仮説をデータに基づいてご紹介。商品開発・ブランディングのコンサルタントとして、あらゆる市場のイノベーションを目指して日々格闘している大久保惠司がお届けします。

「ライン(LINE)女子」と「ツイッター(Twitter)女子」を比較してみた。ーデータから見るペルソナ図鑑(23)ー

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 こんにちは。誠ブログのトップページリニューアル後、初のポストです。過去二回にわたって「LINE女子」と「Twitter女子」について見て来ましたが、今回も懲りずに直接比較してみようと思います。

 なお、あらかじめ、おことわりしておきますが、比較したデータは「クラウド型消費者分析ツール『ぺるそね』」の2012年6月調査のものを使用しておりますので、必ずしも直近の状況を分析しているわけではありません。特に「LINE」はここ一年間くらいのユーザー数の伸びが驚異的だったので、本データは初期のユーザー層とご理解いただけると助かります。あくまでも汎用的なアンケートデータでどこまで捉えられるかのお話しとしてご理解いただけるとありがたいです。

 個々の分析は過去のブログ「ライン(LINE)女子について」と「「ツイッター(Twitter)女子、再び。」をご参照下さい。


【リア充志向が高いのは「LINE女子」】

 年齢層はどちらも10〜20代の比率が女性全体と比較し高くなっています。昨年6月の時点ではTwitterの方がやや幅広い層に利用されています。職業は高校生、大学生の出現率が女性全体と比較し2.6〜4.2倍高くなっている点も共通しています。

 趣味を比較して見ると、「LINE女子」が高いのは「ショッピング」「グルメ」「海外旅行」「ドライブ」「スポーツ」などで、「Twitter女子」が高いのは「インターネット」「読書」「漫画」「手芸・工芸」となっています。

 また、興味・関心ごとで「LINE女子」が高いのは「ファッション」「旅行・レジャー」「美容」「雑貨・インテリア」「恋愛・結婚」などで、「Twitter女子」が高いのは「インターネット」「本・雑誌」「PC・家電」「アニメ・漫画」「ゲーム」などが上がってきます。

 これを見る限り、「LINE女子」の方がアクティブでリア充志向が強く、「Twitter女子」の方が、自室でひとりで楽しめるものへの興味が高い人達と言えるでしょう。ちなみにペットの種類は「LINE女子」は小型犬が多く「Twitter女子」は猫が多いという結果になっています。

 趣味の比較
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【スマホとの親和性が高いのは「LINE女子」】

 情報入手経路に関して言うと、「LINE女子」のスマートフォンのインターネットの比率の高さが圧倒的に目立ちます。同じインターネットでも「パソコン」「携帯電話」によるものは「Twitter女子」の方が高くなっていることから、「LINE女子」とスマートフォンが切っても切り離せない関係にあることを物語っています。逆に「Twitter女子」のインターネット(PC)利用時間は平均3.4時間と「LINE女子」の2.7時間と比較し25%も長くなっています。

 スマートフォンの利用率は「LINE女子」の方がかなり高くなっています。iPhoneの所有を例にとると「LINE女子」が38.1%に対し「Twitter女子」は18.5%。ちなみに女性全体のiPhoneの所有率は9.6%です。「Twitter女子」もiPhone率は高いのですが、「LINE女子」はさらにその上を行っています。「LINE女子について」で書いたように、「LINE」は初期スマホユーザーのキラーサービスになっています。

 情報入手経路の比較
Line女子vsTwitter女子.002.png

【「LINE女子」の方が購買意欲が高い】

 消費に関する価値観でも「LINE女子」の方が「買い物」に関して積極的である傾向が現れています。「買い物をするのは楽しいことだ」「直感的に気に入ったものを衝動買いすることが多い」「ブランドものを持つのが好きだ」などの項目で「LINE女子」の方が高い数値を示しており、「自分が周囲からどのように思われているのか気になる」や「多くの人が訪れる話題のスポットへ出かけるのが好きだ」なども「LINE女子」の方が高くなっています。

 「LINE女子」の方がファッションに関心が高く、こだわりを持っているようです。所有しているファッションブランドを比較しても、「LINE女子」は「FOREVER 21」「ZARA」などのファストファッションの対比倍率が高く、「ビームス」などのセレクトショップ系のブランドも「LINE女子」の方が高くなっています。一方「Twitter女子」の方が高いブランドは「ユニクロ」「無印良品」「ハニーズ」あたりが上がってきます。比較したペルソナ・イラストを再掲しますのでご参照下さい。

 ペルソナ・イラスト
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【キャラクターを楽しむ「LINE女子」。物語を楽しむ「Twitter女子」。

 好きなキャラクターを比べてみると「LINE女子」の「ミッキーマウス」「ミニーマウス」の出現率は「Twitter女子」の1.4〜1.6倍の対比倍率となり、ディズニー好きが多いことを物語っています(いや、ディズニー好きというよりもディズニーランド好きなのかも...)。これを見る限り、「LINE女子」の方がストレートにキャラクターの可愛さに反応しているようです。一方「Twitter女子」はジブリのアニメが好き。キャラクターそのものよりも、その物語性を評価しているような気がします。

 二つのサービスの違いを見ても、面白いスタンプを、友人と送り合うコミュニケーションを楽しむ「LINE」に対し、140字という制限の中で文脈や文章を楽しむ「Twitter」という違いが、ユーザーの志向性の違いにも現れているのかもしれません。

 実は「ぺるそね」の比較データで最も不思議だったのは居住エリアでした。ソーシャルメディアの女性ユーザーは全般的に東京を中心とした首都圏の出現率が高くなっているのですが、「LINE女子」は大阪、兵庫などの関西圏の出現率の対比倍率が高かったのです。「Twitter女子」と比較しても「大阪府」で1.3倍、「兵庫県」で1.2倍となっています。一方「東京都」は「Twitter女子」の方が高く、対比倍率が1.1倍となっています。

 果たしてこのデータ、「ぺるそね」だけの特異値なのか、それとも実際にそうだったのかは検証できていないのですが、「LINE」のわかりやすさ、手軽さ、そして実利的な面が、見る目が厳しい関西の女性達のおめがねにかなったのではないか、などと夢想しています。

*データは「ぺるそね」調べ。2012年6月 n=31,444
*「クラウド型消費者分析ツール ぺるそね」は30,000人の150問にわたるアンケートをデータベース化し、あらゆる角度から分析できるサービスです。利用料金は3,500円〜と手軽にお使いいただけます。
*機能をフルに試せる「トライアル・パス」のサービスを開始しました。
*「クラウド型消費者分析ツール ぺるそね」の詳細はこちらへ。

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