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APIの公開とマッシュアップ

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Web 2.0が推奨するAPIの公開とマッシュアップは、ソフトウェア開発の仕事に携わった経験があればわかることですが、とても密接に関係し合っています。なぜなら、マッシュアップを実現するには、APIが公開されていなければ不可能だからです。マッシュアップは、APIの公開があってはじめて成立するものです。

APIを公開するというのは、ソフトウェア開発の世界ではかなり前からあった考え方です。ただ、企業間の利権が絡みあい、なかなか実現しませんでした。それがWeb 2.0の時代になって、ようやく花が開いた。。。

その結果、「私たち作成者がすべての権利を保有している(all rights reserved)」という今までの著作権管理の考え方に変わって、クリエイティブ・コモンズの考え方である、「私たち作成者は一部の権利を保有している(some rights reserved)」という立場を取る企業が少しずつではあるものの増えてきたわけです。

そして、それらの企業が公開するAPIは、できるだけ多くのユーザーが簡易に使えるよう、わかりやすい標準的な技術を採用して開発されていたことが、その後のマッシュアップの普及に繋がって行くことになります。

Web 2.0が登場するまでは、どちらかと言えば、何もない状態の中からすべて自社で開発することが前提にありました。すべて自社で開発することが、技術力を証明する最大の要素であるという呪縛に長年支配されていたからです。そのため、ソフトウェアを開発するには莫大な予算と期間が必要でした。

ところが、Web 2.0では、一からすべてのソフトウェアを開発するのではなく、再利用できる既存のソフトウェアをマッシュアップ(組み合わせる)することを第一に考えます。「使えるものはできるだけ再利用する」という考え方です。この結果、ソフトウェアの開発にかかるコストの大幅な削減と、早いタイミングでのリリースが可能になりました。

APIの公開とマッシュアップを語る上で、やはりGoogle Maps APIは避けて通れません2005年6月に公開されたGoogle Maps APIは、Ajaxを使った直感的なインターフェースが評判を呼び、世界中の技術者たちがこぞって使い出しました。最近では、日本でもGoogle Maps APIを使った地図アプリケーションがたくさん登場しています。

同じAPIを公開するにしても、誰でも使える標準的な技術を採用したことと、サービスレベルで使えるようにしたことが、マッシュアップの普及に繋がっていたことは間違いありません。

それと、マッシュアップって、もともと音楽の世界で使われていた言葉だけあって、響きがカッコいいですよね。このカッコ良さも、かなり影響していると思います。「APIの公開」だけじゃ、見向きもされなかったでしょう。。。

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