PDC10で発表されたAzure新装備群の振り返りは動画とローカルイベントで
PDC10後の興奮&混乱もようやくおさまりつつある状況で、すでに今更感満載ではあるが
あらためてPDC10の振り返りを…と、全部ブログで書ききれないほどに、さまざまな発表が
行われていたので、ここでは私が実践している効率よくPDC10の内容を振り返る方法を
紹介するにとどめたい。
今回のPDC10では、現地の収容人数を大幅に減らした上で、コンテンツのオンライン配信を
積極的に行ったはじめての試みとなる。従来も会期終了後にセッションの資料や動画が
ダウンロード可能になっていて、参加していない人でもあとから内容をキャッチアップできる
仕掛けは用意されていたのだが、圧倒的なボリュームを一度に公開されてもそうそうこなせる
ものでもなく、やはり現地で楽しみながら時間を割いて味わう方がよいことには変わらない。
「業務時間中にPDCコンテンツなんてみてられない!」とお困りの方のための解決策が
昨年このブログで公開していたコチラ↓
ZuneHDを活用したマイクロソフト社員的PDC09の振り返り方
そう。動画を一括ダウンロードして、ZuneHDにぶちこんで、往復の通勤時間やあいた時間に
ささっと見てしまう作戦である。
今回のPDC10では、オンラインストリーミングで見てもらうことを主軸にユーザー体験が
設計されてしまっているため、同じ方式での対応は困難かと思いきや、やはり世の中には
同じく困るだけでなく、解決策をつくりだしてしまう人がいるものだ。こちらのブログ(英語)で
紹介している資料&動画の一括ダウンローダーをお勧めさせていただきたい。
Silverlight の Out of the browser アプリ(FlashでいうAirみたいなもの)として実装されて
いるため、インストールも超簡単。自分が必要とするトラック、資料や動画の種類を選ぶと
対象ファイルが緑色反転でハイライトされ、ここで取捨選択することもできる。
選択が終わったら画面下部の"Download Content"ボタンを押せば、あとは自動でファイルを
ローカルのダウンロードフォルダに落としていってくれるのである。ただ、操作が楽ちんだから
といってあまり気軽に多くのファイルを、しかもHigh QualityのWMVなんかを大量に選択して
しまうとネットワーク帯域とローカルのディスクを圧迫してしまうので注意が必要だ。
ダウンロードしたファイルは、セッション番号とスピーカーのFirst Nameという利用者にとって
あまりフレンドリーではないファイル名がついているので、これをセッション名に置き換える
バッチファイルまで親切なことに存在しているので、あわせて使うのがよいだろう。
ファイル群を保存した同じフォルダで実行するだけである。
非常に便利な仕組みなのだが、残念なのはPDC10全セッションのうちライブで行われた
セッションの動画がまだここからはゲットできないこと。今のところは録画セッションのみが
動画ファイル提供の対象になっている模様。ライブセッションについては従来通りPDC10
サイトから取得する必要がある。少々手間ではあるのだが、このストリーミングの仕組みを
利用することでキーノートだけでなくブレイクアウトセッションでも日本語通訳音声を
のせられているものもあり、ご容赦いただきたいところである。
資料や動画を見るのもおっくうで、多忙のうちに流してしまいそうという方は、時間を確保して
リアルイベントにご参加いただくのがよいだろう。以前ご紹介したPDC10 Japan(招待制)や
マイクロソフトカンファレンスに加え、自称ノンテク企画屋という方には、こちらのイベントが
お勧めだ。私の古巣で、「現場力」の遠藤功さんが会長を勤めるローランド・ベルガーで
ITまわりのプロジェクトを取り仕切っている大野さんが、クラウドをITベンダーとはちょっと
違う観点から語ってくれることになっている。
さて、前半で紹介した動画再生で利用している私のZuneHD 32GBモデルも、もしかるすと
今回でお役ご免になってしまうかもしれない…。
なぜならば、週末に例のブツをポチっとしてしまったためである。
(いずれのテクノロジーも特に初期の段階は、社員だからといってもらえるものでもない)
iOS4に入れ替えてからすこぶる調子の悪いiPhone3GをiPhone4に買い換えることも
考えていたのだが、おそらくお役ご免になるだろう。
こちらは別途レポートするのでこうご期待。