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ついに公開!Azure購買全手順。無償なので話の種にやってみよう

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「新年あけましておめでとうございます」という月並みな挨拶と並んで、
新年早々みなさまにお知らせしておきたいことがある。

ついに、WindowsAzureが日本を含む先行21カ国で購買可能となった。

すでにCTP開発トークンをアクティベートされていたみなさまには、
年末のうちに英語のメールでご案内させて頂いていたとおり、
2010年1月中は引き続きWindowsAzureの全環境が無料で
公開されるのでこの期間を逃さないようお気をつけ願いたい。

3月頃になって、「Azure試したいのだけど、無償で使えないかな」と
相談されても、ライセンスを発行すれば済むソフトウェア賞品とは異なり
サービス運営の原価が発生してしまう以上、なかなか対応が難しい。
来年度4月以降にクラウド対応をプロジェクト化して検討…という話を
よく聞くが、後悔しないよう今のうちに準備を進めておいて頂きたい。

さて、早速購入の手順をご案内しよう。必要なモノはクレジットカード1枚。
2010年1月中は完全無償であり、課金されることはないので安心頂きたい。

まずはカスタマーポータルにアクセス。

Azure_proc01

このカスタマーポータルはすでにExchangeやSharepointの
オンラインサービス、総称BPOSで利用しているものであり、
画面中央、利用可能なサービス欄の一番下に
Windows Azure Platform が追加されている。

Azure_proc02

「利用可能なサービスの表示」リンクで先に進むと、現在利用可能な
Azureの購買メニューが表示される。2010年1月時点では4つリスト
されているはずだ。初期特別提供プランは「お試し無料版」で、
通常はSQL Azureを利用するかしないかで、CoreかExtendedの
どちらかを購入することになるだろう。CPU時間やストレージ、
ネットワーク帯域がセットになって通常価格より40%ほどお得な
コミコミパックである。一番下のConsumptionは完全従量課金制。
「料金プラン」のリンクにそれぞれの詳細が記載されているのだが、
このページは現在のところ英語となっている点ご容赦いただきたい。

現在はすべて無償なのだが、ここでは「初期特別提供プラン」を
選択して先に進むことにする。

Azure_proc04

ネットショップのように、購入するサービスをカートに入れて決済という
流れなので特に戸惑うことはないだろう。初期特別提供プランも、
範囲内でのお試しは無償ではあるのだが、来月以降無償枠を超えて
サービスを利用すると従量課金制のレートで課金が発生するので
ご注意願いたい。チェックボックスをクリックして先に進む。

Azure_proc06

背景がグレーアウトされてポップアップのような小窓が開き、
支払い方法を入力する流れに移る。よくあるネットショップと
同じでクレジットカードの情報を登録することになる。

Azure_proc08

現在利用可能なカードはVISA、Master、AMEXの3種類。国内の他の
カード会社についても、今後対応を増やしてゆく計画もあるのだが
当面はこの中から選んで頂くことになる。クレジットカードの名義人は
カード記載のアルファベットとなるが、住所などの入力は日本語でOK。
必要事項を入力して次へ。

Azure_proc12

次に、オンラインサブスクリプション契約なるものが表示される。
会社で利用する際に、法務チェックのために文言が気になる
という方は下記のPDFでご確認頂いてもかまわないが、
これは現時点表示されているものをそのままコピペしただけもの
ものであることをご留意の上、できるだけ画面に表示される
最新版をベースにご検討頂くようお願いしたい。

AzureOnlineSubscription_Jan2010.pdfをダウンロード

また、ちょうど右上にエラーチェックの赤文字で記載があるが、
氏名の署名欄には、上に記載されている文字列の通り入力
していただきたい。私の場合、姓と名の間は半角スペースが
なかったため上記エラーが表示されている。

Azure_proc13

問題なければ確認画面が表示され…

Azure_proc14

この画面が表示されれば支払い情報の登録は完了だ。
続いて、画面右下にボタンがあるとおり、「アクティブ化」に
進むことにする。購入した権利でAzureを利用するための
手続きである。

Azure_proc15

まず、「サブスクリプション名」なるものを登録する。これはAzureで
最初のプロジェクト名にも使用されることになる。

Azure_proc16

続いてサービス管理者情報を登録するが、すでに入力している
サービス購買の連絡先情報をコピーすることもできる。
企業で利用する場合、購入手続きを行う部門と、実際に
プロジェクトで利用する部門や担当者が異なることもあるため、
それぞれ指定できるようになっている。個人のホビーユースなら
両方同じでよいだろう。現在のところ、サービスの言語欄で
日本語を選択しても、サービス管理に利用する開発ポータルが
日本語で表示されるわけでなく、WindowsAzureが日本語版として
提供されるわけではない。現在はあくまで英語版のみの提供である。

Azure_proc17 Azure_proc18

確認完了で終了だ。下記の通り、登録に利用した
Windows Live IDのアカウント宛に完了メールが届く
はずである。

Azure_proc21

文面の通り、デベロッパーポータルにアクセスが可能となる。
Windows Azureをクリックして先に進む。

Azure_proc22

すでにCTP登録していた方は、PDC08 CTPというプロジェクトを
これまで使っていたと思われるが、こちらがRead-Only属性となり、
新たに先ほど作成したプロジェクトが追加されることになる。
(ここでは2行目。3行目は諸々のテスト用プロジェクト)

デベロッパーポータルの構成や利用方法はこれまで通りである。
CTPでデプロイしていた環境は、新たに作成したプロジェクトに
自動的に引き継がれているはずだ。

Azure_proc23

これまでと違うところをあげると、Account項目のQuotasに、
作成可能なインスタンスとストレージアカウントの数が、
それぞれ20と5に増えている。すなわち、1つのプロジェクト内で
最大20個までインスタンスを作成して試してみることが可能に
なっているので、多くのインスタンスをElasticに利用してみたい
という方はconfigファイルを変更して試してみていただきたい。

昨日今日から仕事始めという方も多いと思われるが、
クラウド元年となる予感満載の2010年の最初のタスクとして
WindowsAzureを使える環境を作成してみてはいかがだろうか。

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